#/15. ページ15
「鼻血止まった？」
『止まった…』
「ほんまにすまん！！痛いやろ！？あざになってんで！？」
『大丈夫やで、すぐ治る』
「折れてなくてよかった」
『…せやな。折れてたらゾム恨むで』
「今でも恨んでいいレベルちゃうん」
『ようある事やから恨まへんよ』
そう話しているとき、大先生とロボロは虫を見つけていた
お前らなにしてんねん。心配しろよ
そして、あたりも暗くなってきた頃、そろそろ帰ろうか。という事で公園で解散することになった
みんな帰っていく中、一人残っているやつ
『なに？シッマ』
「…いや。大変なんやなぁ…って思って」
『何言ってんねん』
「いやー…俺のところもな、あまり一緒におったりせえへんけど…、お前のところの方が大変そうなぁって思って」
『…そうなんや』
なんて、シッマが俺に近寄り、ベンチに座った
「あーあーあー」なんて言いながら俺が隣に座ってほしそうに
座ってみると満足そうに笑った
「親に恵まれへんお前と、あまり親と喋らへん俺とで一緒に暮らせたらめっちゃ楽しいやろなぁ」
『小4やで、まだ無理やろ』
「せやなぁ…
…じゃあ！！」
『うおっ』
じゃあ！と大きな声で発言し、立ち上がった
なんや、と思いながら次の言葉を待っていれば少し予想外なもの
「俺らが高校生になったらバイトして家借りて！一緒に暮らさへんか！？今よりお前も幸せやろ…！」
なんて。
…俺、高校なんか行けるかわからへんのに
『…せやな。約束やで、忘れたらお前と絶交するからな』
「忘れるわけないやんか…！」
『じゃあ俺はそれを糧に生きてく』
「負けへんようにな…！
じゃあ俺今日帰るわ！じゃあなぁ！」
『うん、ばいばい』
2人で手を振り、俺も家に向かった
中からの物音がすごい
ドタバタと忙しなく音が続いている
『…ただいま』
そう呟き、玄関の扉を開いた
すると、物音が止み、リビングの扉を開いて大きな足音を立てて俺の髪を引っ張り連れていかれた
『痛い！！痛い！』
「うるさい！！うるさい…！！！！」
そう叫び、俺をソファに倒して平手打ち。
頬を引っかかれ、叩かれ、口を覆われ。
今日はお母さんの様子がおかしい
俺がみんなを連れてきたから
『ごめ…ごめんなさい…』
「…」
俺がそういうと、ゆらゆらと立ち上がりまたテレビの前に座った
逃げるように自室に戻っていった
怖い。
高校生まで耐えれるか？
…大丈夫。シッマと約束したんやから
『…風呂…入れるかな』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 679人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【wrwrd】相棒、そんじゃ今日もよろしく【男主】【gr】 【t.n】俺の弟がひたすらに可愛い件について。【w.rwr.d】
【wrwrd】教授が引っ張ってきたのは辛辣系無口男子。【男主】もっと見る
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うんちっち - おえおえあああああああヴぁああああああいいいヴぇええええええﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ涙がああああ (2019年10月15日 22時) (
レス) id: 60f12b0c07 (このIDを非表示/違反報告)
何某(プロフ) - 餡バラードさん» ほんとにそれな (2019年10月14日 23時) (レス) id: 68c9bd79b0 (このIDを非表示/違反報告)
餡バラード(プロフ) - クラスの男子は怒られて、どうぞ (2019年10月14日 23時) (レス) id: b00f335520 (このIDを非表示/違反報告)
何某(プロフ) - ここの人達優しすぎて泣きそうです…、台風に気をつけてください…！！ (2019年10月13日 13時) (レス) id: 68c9bd79b0 (このIDを非表示/違反報告)
すい - 夜中の2時に読んで泣いてました() 僕もこんな友達が欲しかった！w (2019年10月13日 1時) (レス) id: 9e64178d6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：何某
| 作成日時：2019年10月1日 5時
