巻き込まれたくない俺が孤高な悪役目指したら教師になってた話する？

噂のあの人/gr視点 ページ4

「いい？A家には気をつけるのよ、貴方はフューラー家の跡継ぎなんだから。本当は関わらせたくないけど」

母親はそう言って部屋を出ていった

A家、昔は悪党より悪党と言わしめた一族
金を積まれたら誰だろうと手を貸し呪い、軍を雇っても軍ごと全滅させたと言われる伝説の一家




とても魅力的な話だった
呪詛に特化したならどれぐらい呪詛を扱えるのか
軍を殲滅させる程の力とは一体なんなのか
一家全員がその力を保有しているのか

興味が湧かないわけがない

俺は片っ端からA家に関する本を読み調べた、親は立派な退魔師として呪詛師の一族であるA家を調べていると思っていたが

今の当主はA・Aということが分かった、そして彼を調べていくうちにだんだんと彼に魅了されていった
カラスの濡れた羽のように美しい黒髪
強い意志をもった黒曜石のような瞳

ああ、手に入れたい




長い入学式が終わり俺の担任がAになった(まぁ裏で色々仕掛けたが)
ようやくお前の声を聞ける




『A・Aだ、よろしく』



想像以上だった、そしてますます欲しくなってしまった



その美しい肉体を組み敷き、強い光を放つ黒曜石の目を涙で濡らし、あの魅力的な声で許しを乞やしたらどうなるか…想像するだけで口角が上がってしまう



少し話すだけで周りが煩いな…まぁ今は関係ない例え呪われた一家だとしても、畏怖の対象と言わようと俺には関係ないしな


待っててくれ、我が崇拝なる者よ

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