ディストーションの隙間【黒バス】

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『赤司っち！あの風紀委員の先輩何者ッスか！？』








ホームルームが終わり、先ほどの風紀委員の先輩と同じ生徒会に所属する赤司っちに聞いてみる




「ん？あぁ、しろあめ先輩のことかい？」



『しろあめ？』




聞き慣れない言葉に思わず首を傾げる



確かに白雨と書かれた名札を付けていた



だが、何となく変な感じのする読み方だ




「正しい読み方は教えてもらえなくてね…

それで、しろあめ先輩がどうしたんだい？」






赤司っちに今朝のことを話した






すると赤司っちは話を聞き終わるなり、突然笑い始めた




「っふふ………そうか、黄瀬が…



当たり前さ、あの人はめんどくさいことは嫌いだ


仕事も時間厳守でやることをやったらさっさと帰るし、与えられた仕事以上のことはしない



簡単に言えばめんどくさがりなんだよ」







元から回らない頭がさらに回転数を落とす



あの時の俺の何とも言えない屈辱感がめんどくさいという言葉だけで片付けられた




『俺決めたっス！あの先輩の事絶対落としてみせるっス！』






あの人だって他の子達と変わらないということを証明してみせる



「はぁ……先輩は繊細だからあまりからかうなよ」





その時の俺は赤司っちの言葉がまだ良く分からなかった

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