ディストーションの隙間【黒バス】

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スマホに入っているメッセージアプリを開けば、友達の欄に新しく"白雨A"と新しく表示されている



フルネームにしてるあたり先輩らしいなぁと思う


黒子っちに教えてもらったわたあめ先輩のアカウント



『こういう時ってなんて送るのが正解なんスカ！？』



「無難に追加しましたぐらいでいいんじゃないですか？」



アカウントを教える代わりにバニラシェイクをおごる約束をしたため、部活終わりにマジバに寄って黒子っちと共に悩む




『そんだけっスか！？
もっと…こう、なんか…』




俺自身誰かの連絡先を追加することは全然無くて、むしろ知らない間に追加されていることがほとんどだ





だからこういう時どうしたらいいかよく分からない





「はぁ………理科のことのお礼でも送ればいいじゃないですか…」



『なるほど！それイイっすね！』



そういえばお礼を言っていなかったんだ




恐る恐る先輩とのトークルームを開き、文字を打つ





"今日はありがとうございましたっす！"



何となく文字だけでは不安になり、スタンプも送っておく





これで返事かえってこなかったらどうしよ…





ピロんとメッセージが届いた通知音がする


案外早く返信が返ってきた




"誰？"



『く、黒子っち……俺もう辛いっす…』


返ってきた返信に思わずうなだれる

赤司っちが先輩は人の名前覚えるのが苦手と言っていたのを思い出す


「それは完璧に黄瀬くんが名乗ってないのが悪いです

あと、誰から教えてもらったかも言っといた方がいいと思います」




それもそうだった

黒子っちの言葉を聞き、またメッセージを打ち込む



"黄瀬涼太です！黒子っちに連絡先聞きました！"



またスタンプも一緒に送る





すると今度はすぐに既読になった



"あぁ、黄瀬くんか
よろしく"





…………



『黒子っちどうしよう………これ以上返信こないっす…』



もうダメだ…
先輩あっさりし過ぎっス…



「普通興味無い相手から話題広げると思いますか？

話したいんだったら自分から広げるんですよ」




またうなだれる俺にそんな風に助言？ってやつをしてくれる黒子っちが神様に見える…

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