ディストーションの隙間【黒バス】

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「は虫類と両生類のわけ方？」




『ど、どっちも同じに見えるんす……』




参考書から顔を上げ、キョトンとした表情を浮かべるわたあめさん






キレイに整った口がふと歪められ、小さくわたあめさんは笑い声をあげた




「っふふ……確かに同じに見えるわよね……ふっ…



でもは虫類と両生類で決定的な違いは水の中で生きていられるかどうかなの」






きゅん



違いをわかりやすくまとめにっこりと微笑む先輩にキュンとする









って、きゅん！？きゅんってなんすか！？


俺先輩のこと落とそうとしてたんすよ！？逆に俺が落ちてどーするんスカ！？




「じゃーは虫類と両生類1匹ずつ答えてみて」



『うぇ！？あ、カエルとヘビっすか？』




1人で悩んでいると突然そんなことを聞かれたため、少し大きな声を出してしまう




「ふふっ…そうよ

まぁ、一つ言えるのは分類ごとの特徴を簡潔に覚えるってことかしら？


とりあえず、がんばってね」




パタンと参考書を閉じて俺に返すと先輩は自分の持っていた本を腕にかかえ出ていってしまう







「良かったですね黄瀬くん

先輩に教えていただけるなんてめったにありませんよ」




ポケっとしている俺の横で黒子っちがそんなことを言う





『あ、あの黒子っち……

さっき先輩の笑う顔みてき、きゅん！って……きゅん！ってしたんスよね……』




さっきのことを黒子っちに話す





不覚にも可愛らしいと思った



「きゅんって………黄瀬くんが言ったら気持ち悪いです…」


『酷くないっすか！？』



少し嫌そうな顔をして黒子っちにそんなことを言われる




「まぁ……先輩に恋でもしたんじゃないですか？」



『こ、恋ぃ！？』


「ほんとに黄瀬くんうるさいです……


あれだけ先輩のこと落とすとか言っといて逆に落ちてるじゃないですか……」




黒子っちに恋と言われ顔が熱くなるのがわかる




先輩の笑った顔を思い出す




ヒマワリみたいに、笑う顔はとてもあったかかった




「黄瀬くんって案外チョロいですね…」





黒子っちにそんなことを言われていたなんて俺は知らない

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