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『虹村くん、少し手伝っていただけるかしら?』
昼休み
教室で本を読んでいたAに担任は仕事を頼んだようで、Aの腕には多くの紙の束が持たれている
「ん?あぁ…白か…
女子にどぎついことさせるなーお前んとこの担任も…」
虹村と呼ばれた黒くサラリとした髪が特徴的な少年は彼女の声に振り返ると彼女の抱えていた紙の束を2/3以上を取り、自身の腕に抱えた
『あら、男らしいのね虹村くん』
少ない量を持ってもらおうと思っていた彼女は口角を上げ、上品に笑うとそんなことを虹村に言った
「そりゃ、女子がこんなに重いの持ってたら手伝ってやるのが普通だろ」
廊下を歩く2人の姿はまさに絵になると言えるだろう
『なかなかそんな風に声をかけること出来ないものよ?
あ、ここで大丈夫』
虹村に持ってもらい、片方の手が使えるようになったAは担任から指定された教室の扉を開け、言われた場所に自身の持っていた書類を置いた
「こんだけか?」
『えぇ、それだけ』
虹村もそれに続くように書類を置けば、2人で部屋から出て、鍵を閉める
「そういや進路とか白は決まったのか?」
『私は海常を考えてるわ………まぁ、父は別のところに通わせるつもりだけれど』
「ふーん…ま、お前んとこのおじさんなら無理もないか……
じゃ、俺はここで」
背を向けAとは反対の方向に行く虹村に小さく彼女は手を振った
白雨家の家庭事情というものは複雑に絡まった刺しゅう糸のように複雑で簡単に解決できるようなものではない
では少し彼女の家の話をしよう
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灯火(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 原作の方も買いましたら出来るだけ書けるようにしますね! (2017年12月2日 21時) (レス) id: dea2918cb8 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 八色キセキの小説も書いて欲しいです (2017年12月2日 21時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
灯火(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 無理です。もうすでに私の中で落ちは決定済みです (2017年11月12日 22時) (レス) id: dea2918cb8 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 灰崎オチが良い (2017年11月12日 22時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
灯火(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» あくまでも私の受けたイメージでの灰崎を書いていますので、ミリイさんの思われる灰崎とは違う点があると思いますがそこはご了承願います (2017年11月9日 21時) (レス) id: dea2918cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯火 | 作成日時:2017年11月4日 11時