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『……は？』
「だからちょっとそのリボン貸せって」
『だからなんで』
私の制服のリボンを指差し、寄越せと言ってくる灰崎くん。
いやなんで？？？？？
理由を聞いても「いいから貸せ」としか言われないので仕方なく制服のリボンを解いて灰崎くんに渡すと、彼はそのままリボンを練習着のポケットの中に入れて練習を再開した。
いやだからなんで？？？？？
『何に使うの？』
「あ？別に何だっていいだろ」
『返してくれない？』
「うるせェ」
いくら聞いても教えてくれない彼に多少イラッとするも、これ以上は無駄だと思い諦める。
それから数十分が経った頃、灰崎くんが珍しくシュートを外して転がっていったボールが開いていた体育館倉庫の中に入ってしまった。
『私取ってくるよ』
「あぁ………悪ィな」
ベンチから立ち、中に入ってボールを探すがこの広い倉庫から一つのボールなんて中々見つからない。
しかも誰か来た時にすぐ隠れられるように、と一つしかボールを使っていないので新しいボールを出すのも気が引ける。
ネット入れの横や大玉の奥などを見て、跳び箱の間に挟まっているボールを見つけて拾い上げた時。
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“ガチャ”
．
背後で鍵が閉まる音。
『……灰、崎くん…？』
「ここまで上手くいくとは思わなかったわ」
ニヤリと妖しく笑いながら近寄ってくる彼。
バスケをしていた先程の雰囲気とは明らかに違い、何か嫌な予感がして持っていたボールを投げつけるが片手で簡単に取られてしまう。
「来んな」と後退ると、タイミング悪く足のそばにあったマットにつまづき後ろに倒れ込んでしまった。
この展開……やばい。
こんな絶好の機会を彼が逃すはずもなく、手首を捕まれ覆い被さられる。
そういう知識はある程度は持っているため、鍵をかけられた密室の中、男女二人がこんな状態でこの後何をするか、なんて自然と想像はついてしまう。
『どういうつもり？退いてよ』
「強気でいられるのも今のうちだ」
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春(プロフ) - らてさん» とても素敵なコメントありがとうございます！他のメンバーのお話も考えております。ご期待に応えられるか分かりませんが頑張ります！ありがとうございます！！ (2023年1月24日 7時) (
レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
らて(プロフ) - とっても面白いしドキドキしました。黄瀬くんも他の黒バスメンバーももっと大好きになりました。素敵な時間をありがとうございました！！！続編や他のメンバーのお話もぜひ見たいです、無理せず頑張ってください、応援してます！ (2023年1月8日 0時) (レス) @page47 id: f9f6bd1b23 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです( ¨̮ )ありがとうございます！！！ (2022年6月24日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 涼太大好き！！！私元々黄瀬君のこそ好きでしたけどこの作品読んでもっと好きになりました！頑張ってください！ (2022年6月23日 21時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» わー！ありがとうございます！！涼太ぁぁ！ (2022年6月22日 23時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 | 作成日時：2021年12月4日 22時
