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「告白しねぇの?」

「ぶっ!!?……っはぁ!?」




やっとAっちに慣れてきて今まで通り話せるようになった頃、青峰っちがふと思い出したかのように言ってきた。

オブラートにも包もうとしないそのド直球な言葉に吹き出してしまう俺。




「いやどう考えても振られるっスよね!!?」

「そんなこと……ねェとは言いきれねェな」

「でしょ!!?!?」




今まで通りAっちに付き纒っていた俺だが、彼女の俺への扱いはいつもと変わらない。

いつものように友達として接してくれる。
今まで彼女を避けてしまっていた俺にとってはそれが嬉しかった。





だけど、それが辛かった。



この子にとって俺は友達止まり、進展することは無いんだな、と俺の気持ちが分かった今だからこそ、そう実感させられた。




「きーちゃんはさ、Aと付き合いたいって思うの?」

「まぁそれなりに……?」




最近はこの二人と一緒にいることが多い。

ただ単に俺の恋愛事情を知りたいだけかもしれないけど。




「Aのことが本気で好きじゃないなら、今すぐその恋は諦めて。でもAのことが本気で好きなら絶対にAを幸せにしてね」

「……はい」

「泣かせたりしたら、駄目だよ」




普段本当に仲の良いAっちと桃っち。
彼女を大切に思っているからこそ俺に厳しい言葉をくれる優しい人。

友達が泣いているところは当然見たくないっスよね。




「告白、してきなよ」

「えっ」


「振られてスッキリする人もいるらしいし!!」

「俺振られる前提!!?」




でも、それも一理あるかもしれない。

珍しく部活のない放課後。
俺は急用ができた、と二人に背を向けて走り出した。最近はこの二人に気づかされることが多い。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月18日 20時

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