(3) ページ5
.
「第一回、Aに下ネタを言わせてみよう!!」
ドンドンパフパフーー。
部活の休憩中、丁度Aっちがいない時を狙って張り切ったように言う森山先輩。
何に目覚めたのやら……。
「でもAっち、下ネタ言う時は言う人っスよ?」
「なんだと!?俺Aが下ネタ言うところ見たことねぇぞ!!?黄瀬ずるい!!!」
「ずるい!じゃねェ森山シバくぞ!!」
笠松先輩に早速シバかれる森山先輩だが諦めてはいない様子。
「反省はしている、後悔はしていない」という顔をしながら作戦を考えていた。
「やっぱり直球で言わせた方がいいと思うんだ」
「いや、なぞなぞ形式で出した方が良くないっスか?」
「俺の心は岩ポケモンだ」
「意志が固いってことね」
森山先輩と中村先輩と俺の三人だけがノリノリで、あとの三人は呆れた様子で見守るポジションに入っていた。
半分申し訳ない気持ちだが、彼女の下ネタは是非聞きたいという欲望に負けた。
「全員で言ったらさすがに怪しまれますし、誰が行くっスか?」
「そこは純粋そうな早川か笠松先輩じゃないか?」
「笠松……は駄目だ、アイツはああ見えてむっつりだから色んな知識を持っている」
「マジっスか」
「テメェらシバくぞ」
笠松先輩も早川先輩も協力してくれなくて結局俺と森山先輩が言わせに行く役目になった。これ自分で言うのもあれなんスけど、一番怪しまれる二人じゃないっスか……???
そこへ帰って来た事情を何も知らないAっち。
「Aっちいきなりだけど問題っス!!」
『本当にいきなりだね』
「ある男女が一緒にケーキを作っていると、生クリームが女の子の顔にかかってしまいました。それを見た男の子が“興奮した”と言っていました。何に似ていたからでしょう?」
ドキドキ、と俺らの中で何かが騒いでいる。
協力してくれなかった先輩たちもなんだかんだ気になるようで、ちらちらAっちの方を見ていた。
『精え』
「わああああ!!!!!」
笠松先輩が見るに耐えられなくなって、ギリギリ彼女の声と重なる。
言わせようどころか瞬殺だった。
228人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
春(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:春 | 作成日時:2021年6月18日 20時