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「てかこれ放課後デートっスね!!」
『黙れイヌ』
「イヌ!!?」
『おすわり。待て』
「わん!」
部活が終わり、ドリンクを洗ったり体育館や部室の鍵を閉めてから正門に向かうと黄瀬が一緒に帰ろう、と私を待ち構えていた。
断る理由もないのでその誘いを受けるが、突然「ぐぅぅぅ」と私と黄瀬のお腹から同時に音が鳴り、帰るついでにマジバに行こうという話になった。
「あれ、Aさんと黄瀬君も今帰りですか?」
『黒子!!?会いたかった!!』
「おい、俺も忘れんなよ」
『火神も久しぶり!』
「やっぱりいた!皆さんお久しぶりっス!」
黄瀬がマジバ行くなら学校から少し遠めのマジバに行きたいと言うからなんだなんだと思っていたが黒子と火神に会うためか、と納得。
私たちは黒子と火神が座っている席に勝手に同席させてもらった。
「湖橙、1on1しようぜ!特訓してやんよ」
『なんだと』
一番最初、誠凛との練習試合が決まって黄瀬と一緒に偵察(という名の悪戯)をしに行ったついでに火神を挑発したら怒られたっけ。
それから火神は私に対して警戒心というか敵対心を持っている。
マジで第一印象って大切だなって思った。
それでも私が挑発すれば結構乗ってくれるし私も挑発に乗るから、そんなに仲は悪くないって勝手に思っている。
仲、いいよね???
「駄目っスよ火神っち!!!」
「はっ??」
「1on1をいいことに、Aっちの柔らかい体にわざとぶつかってあんなことやこんなことを……考えるだけで恐ろしいっス!!」
「湖橙、こいつお前のことになるとこんなに頭おかしくなる奴だったか……??」
『本っっっ当にごめん』
「中学からこうです」
黒子と火神に謝ると、黄瀬を引きずってマジバを出ていった。
「がるるるるるっ」
『こら!黄瀬威嚇しちゃ駄目!!』
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春(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春 | 作成日時:2021年6月18日 20時