(33) ページ35
.
放課後練習が終わった後のこと。
選手たちのドリンクを洗い終わった後、戸締りをしようと部室に忘れ物がないか確認して部室の鍵を閉める。
体育館の近くに来ると、ダムダムとボールをつく音が聞こえた。誰だろうと思いながら体育館の扉を開けた。
「おぉ湖橙、今帰りか」
『あれ、笠松先輩居残り練習ですか?』
「今日は最終下校まで残ろうと思ってな」
そこには笠松先輩が制服で一人、シュート練習をしている姿があった。
普段の練習だけでも疲れているはずなのに更に自主練だなんて、本当に努力家ですよね笠松先輩は。
『熱心ですねぇ』
「そうだ湖橙、ちょっと練習付き合ってくれねぇか?」
帰りの準備をしながら笠松先輩の自主練姿を見ていると練習に誘われた。
答えは当然yes。
.
_____「ちょっとこの後練習付き合ってくんね?」
『……あー…すみません、今日はちょっと…』
いや何でだ。
今自分で誘いをOKしようとしただろ何でだ私。
「そうか、こっちも急に悪ぃな」
『いえ!じゃあ戸締りお願いします。お疲れ様でした!』
「おう、おつかれさん」
笠松先輩は一瞬バツが悪そうな顔をするも、すぐに元の顔に戻り笑って見送られた。
少し申し訳なくて、部室の鍵と体育館の鍵をベンチの上に置くと小走りですぐに体育館の出口へ向かう。
「……Aっち」
『うわぁっ!!?びっ…、くりしたぁ』
228人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
春(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:春 | 作成日時:2021年6月18日 20時