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『海だあああ!!!!!』

「うるせぇ!!!」




ついに合宿最後の日。
海に着いた私は猛烈に今テンションが上がっている。私が騒ぐと笠松先輩にはシバかれ中村先輩には呆れられ小堀先輩にはまるで我が子のように微笑まれた。

「やっと……この日が来た」と目を輝かせている森山先輩は少し放っておいた方がいいのかもしれない。




「っておい湖橙!何早速脱いでんだ!!落ち着け!!いいか!?落ち着くんだ!!」

『笠松先輩こそ落ち着いてください。まだ脱いじゃ駄目なんですか?暑いんで早く脱ぎたいんですけど』

「まだ待て!!!!」

「全っ然駄目じゃないけどむしろって感じだけど心の準備が……」




笠松先輩が必死になって止めてくる。森山先輩は両手で顔を隠して見ないようにしているが、指と指の間からバッチリ見てるのバレてます。

それから黄瀬、私を見て黙って喉を鳴らすな。ごくり、って音鳴ってるの聞こえてるからな。




「俺らは着替えに行かないと行けないから、湖橙ちょっと場所取りしといてくれ」

『りょーかいでーす』




適当に返事をすると、着ていた服を脱いで持ってきた小さめのレジャーシートの上にのせる。

宿を出る前、水色のビキニを服の下に着てきたので海に入る準備はもう出来ている。しかし他の皆は海に着いてから着替えるつもりだったらしく、張り切っていたのは私だけだったらしい。



えー、皆海でテンション上がらない症候群?






「ねえ君一人でお城作ってんの?」

「俺らと遊ばない?」




レジャーシートの上に座って砂で城を作りながら皆の帰りを待っていると、見知らぬ男二人が話しかけてきた。


ナンパですかい。




『お城作り、手伝ってくれるの?』

「お城作りよりもっと楽しいことしようよ」

『私これより楽しいこと分かんないや』

「じゃあ俺らが教えてあげるから」


『あー…、ちょっと離して……』




しまった、この言い方は逆効果だったか。
何も分からない感じで純粋そうに言えばコイツは駄目だと他を当たると思ったのに。


私の許可も得ずに「来て」「行こうよ」と言いながら腕を掴んで私を立たせるこの男たちに思わず顔をしかめる。






ああ、気持ち悪い。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月18日 20時

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