猫が9匹 ページ11
黒尾「あちゃー驚かしすぎちゃった?」
『ふえ?』
私は恐る恐るドアの前に目線をやると暗くて分かりずらいが見覚えのあるシルエット
黒尾「ほら迎えに来てやったぞ」
近づいてくるシルエットは徐々にハッキリしてきた
『トサカ…』
黒尾「ほら手掴めよ」
『……腰抜けて立てない』
声の正体はトサカで安心したのか腰が抜けて動けなかった
黒尾「まじか…」
トサカは少し悩む仕草をすると私に背中を向けてしゃがむ
『いいって!そんな事しなくても!すぐ歩けるようになるから』
黒尾「歩けねぇって!それに俺のせいでそうなったんだし…遠慮すんなって」
少し悩んだが足に力が入らないしなおかつ早くこの校舎から出たかったのでトサカの背中を少し借りる
『元はと言えばトサカがビビらさなきゃこんなことにはならなかったんだからね!』
トサカの頭をペシペシっと叩くと申し訳なさそうな声ですみませんと言われた
『ま、課題忘れた私も悪いし…てかなんで迎えに来たわけ?』
校舎から出て私はトサカに問いかける
黒尾「あー……夜っ久んに迎えに行けって言われちゃってさぁ」
『夜っくん紳士』
やっぱりリベロってかっこいい人がなるポジションなんだな
私はそう強く思った
__短いです
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作者名:ライキ | 作成日時:2020年2月4日 8時