導きの七光り〜第1章〜

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『殺害事件 アカーツカ王国団 団長 トド松被告』


「…嘘」









そういえばトド松が急に去ってしまった時があった

けれどその時は誰も理由を教えてくれなかった

だけどようやく理解した









「…私には義理の兄弟がいたんだ」









顔を見た事や名前を聞いたことすらない、アランっていったい誰なんだろう

でもそれと同じように意外なのがトド松が被告だということ









『以降、トド松被告はこの処罰として国外へと追放。その後アカーツカ王国から姿を消した』









こんな事があったから…けれど、あの時呟いた言葉とは辻褄が合わない










「すいません、この本借りることできませんか？」









偶然いた女性の司書さんに頼み込んでみた


長らくここにいると一松にまた疑われちゃうしね










「いいですよ。旅人さんですか？」


「あ、まぁそんなところです」


「でしたらここを出る前にお返しくださいね」


「すみません、ありがとうございます」









そういえば、もう1つ気になる本があったんだけどなぁ










その時、私は見ておけばよかった書物をきちんと把握しておけば良かったのかもしれない










『英雄になった大魔法使い』










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