"約束"の日常 (ページ7)

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第6話ページ7

リヴァイたちが出ていって、私は毎日のように泣いた。

喉が枯れても、目が腫れても、お構い無しに泣いた。

そうしたらリヴァイたちが戻ってきてくれると思ったから。

でもいつまで泣いても戻ってこなかった。

だからわたしはもう泣かなかった。
泣いても戻ってこないのだから。

あれから10年。

私は晴れて、カルシャータ家当主になりローゼに滞在している。

今日は確か調査兵団の壁外調査実施日だったか....。

そんなことを考えながら窓の外を見つめるともうポツポツと人だかりができていた。

カルシャータ家は代々憲兵団より調査兵団と駐屯兵団に資金を送っている。

先祖が憲兵らに無礼を働かれたと言って、勝手に嫌っていたのだ。

王にも命令されたが、私たちの手にかかれば当初の貴族などどうということもなかった。

というか私たちが儲かりすぎたのだ。

兵団の活動の資金はほとんど私たちが支援している。

だから憲兵も今となったら無駄に態度がいい。
桁違いなほど。

そういえばエルヴィンさんに見に来てくれと頼まれノリで頷いてしまったので見に行かなければならない。

よっこいしょ...。と言いながら

私は立ち上がり、マントをとって外へ出かけて行った。