【ヒプマイ】俺に飲ませろお前の血【男主】

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･ 二郎side



漫画喫茶に兄ちゃんと来た時、一人の男と手が当たった

その時、ふわりと匂いがしたんだ。俺ら好みの匂いが

最初は違うと思った、たまたまだって、でも2回目。また匂いがしたんだ

あぁ、こいつは特別な奴だって確信した

美味いやつだって

だから話しかけてみたけど拒否

断固拒否。

ノコノコ付いてくんのに、こいつはそれさえもさせてくれねぇ

「まじでダメなのかよ」

『まじでだめ、馬鹿じゃねぇの。学校に一人や二人は居るだろ
それと絶対女の方が美味いだろ』

「学校でもお前みたいに匂いのするやつ居ねぇんだよ
それに似た匂いの香水付けて誘ってきて…飲んでみたらクソ不味。そんなのばっか」

『はは、それはどんまい』

笑い事じゃねぇっての…クソ

そしたら後ろから兄ちゃんが来た

「あ"っ、二郎お前ここに居たのか…
もう帰るぞ…。あ、弟がすいません」

兄ちゃんは吸血鬼じゃあない、三郎も違う
何故か俺だけ…だ
分かんねぇよなぁ…

『あぁ、いえ、

…俺なんかの血飲んだらにぃちゃん悲しませるだけだぞ、だから辞めとけ。高坊』

そう言われてデコピンを食らった

そいつの顔は口角を上げて悪そうな笑みを浮かべていた

それにゾクゾクとした感覚が俺を襲った

なんだよ、あの挑発した顔…

…なんだよ、あの誘ってるような顔…

……なんだよ、あの何も知らなさそうな顔…

…全部俺のもんにしてやる

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