【男主】人生記【eoh.eoh】

112枚目 ページ19

机の上の皿は綺麗にからになった。
みんな満足というような顔だ。

｢ねっむ…！｣

FBが机に伏せる。
時間は遅くないが身体的疲労のためか眠い。

｢俺ゲームしたい｣
｢俺も｣

元気なきっくんとあろまはケロッとしている。
きっくんに関しては酒を飲んでいたはずなのにだ。

｢じゃあきっくんの家行く？｣
｢えー？俺？｣
｢やりたいって言ったのきっくんだべ！｣

なんだかんだ言って了承してくれるのを俺達は知っている。

｢じゃあ俺先に帰る｣

ひょこ、と手を挙げたのはA。

｢Aも来いよ〜明日休みだろ？｣
｢いや、眠いし課題とかあるし｣
｢俺の家じゃ不満ってかー？｣
｢そういうわけではないけど…｣

家に帰りたいAを引き止めるきっくん。
確かにきっくんの家でもAが言ったことはできる。

｢まあ、俺は先に帰らせてもらいます｣

鍵をくるくると指で回しながら席を立つ。

｢んじゃ、勘定これで｣
｢いやいやいや、貰うわけないだろ？｣
｢いいから、おやすみなさい｣

机の上に取り残された札。
持ち主は店を颯爽と出ていってしまった。

｢とりあえず会計するか｣

あろまの一言に各自財布を取り出す。
机の上の札は俺の財布へと入った。

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