人間不信の行方 (ページ9)

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９・クラスメイトとご対面ページ9

※涼乃side

なぎひこ｢ってことは...僕ともっと仲良くなってくれるって...ことだよね？｣ﾆｺｯ

あー...そういう風に捉えられましたか！

良かった良かった...

でも...恥ずかしい///

────

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い...

今は、教室に向かっています...

あの後、チャイムがなり、今は、朝のHRの時間...

何に怯えているかって？

だって...だって...地獄の『自己紹介』があるじゃないですか.......あぁ...終わった...

なぎひこ｢涼乃ちゃん...どうしてそんな死んだ目をしているの？(苦笑)｣

涼乃｢じ...自己紹介が...(泣)｣

なぎひこ｢一瞬で終わるさ。いざとなったら、僕も助け舟を出してあげる！｣

涼乃｢あ、ありがと...｣

あっという間に教室に...(汗)

なぎひこ｢失礼します。学級委員、お疲れ様。新たな転入生が来たので紹介します。｣

今日は、先生がいないようだった。
だから、なぎひこが助け舟を出してあげるって...

なぎひこ｢入ってきて～涼乃ちゃん！｣

涼乃｢！｣

教室に入ると、多くの人の視線がこちらに向かう。
私の体中に緊張が走る...すると、覚醒したかのように、何も感じなくなった。

スタスタと歩いていく。
教卓の横で止まり、自分で黒板に名前を書く。

────金城涼乃────

涼乃｢みなさんこんにちは。｣ﾆｺｯ

空気が一瞬で変わった。
あぁ...もう戻れない...

涼乃｢今、黒板に書きました通り、私の名前は、金城涼乃と言います。｣

1人の女子生徒から、質問が飛んできた。

女子生徒｢なんで、制服違うの？｣

涼乃｢聖夜学園の制服の採寸をしたのが、つい先日で...なので、まだ、こちらの制服が届いていないんです...。だから、しばらくは、この制服で登校させていただきますね。｣ﾆｺｯ

男子生徒｢前は、どこの学校に通っていたんですか？｣

なぎひこが焦っている。朝、私があんなことを言ったから...ごめんね...

涼乃｢シャルム音楽学園初等科の方に通っていました。｣

クラスメイト｢しゃ、シャルム音楽学園！？｣

クラスメイトは勿論、なぎひこも驚いているようだ。

涼乃｢他に質問はありますか？｣

クラスメイトは、互いを見合わせる。

涼乃｢ないようなので、これで、自己紹介を終わりにします。みなさん。これからよろしくお願い致します。｣

なぎひこ｢席は僕の隣ね。じゃあ、学級委員。HRの続きを！｣