人間不信の行方

１１・繰り返し ページ11

※涼乃side



涼乃｢今までも...これからも...繰り返していく...

繰り返すことしか...私はできない...

変わることなんて...出来るわけ...｣


────バァァンッ


なぎひこ｢変われるよ！｣


扉を思いっきり開けて、なぎひこが飛び込んできた。


なぎひこ｢人は変われるよ。誰にだって変われる可能性はいくらだってある。｣


優しく、でも、訴えかけるように強く言葉を言いながら、こちらへ向かってくる。


なぎひこ｢司さんから聞いたよ...辛かったよね...｣


そういい、私の事を強く抱きしめる。


なぎひこ｢大丈夫だよ。涼乃ちゃんは...変われるよ。｣



優しくて...あたたかい...

どうして私は...この人を疑っていたんだろう...

どうして信じられなかったんだろう...

私って...本当に馬鹿だ。



涼乃｢私でも...変われる...？｣


なぎひこ｢もちろんだよ。きっと変われるよ。｣




より強く抱き締めてくれる。

私を包んでくれている腕は、とても頼りがいがあって、とてもあたたかかった...

だから、私はなぎひこに身を任せて、泣いた。

久しぶりに声を出して泣いた...



彼は、頭を優しく撫でて、私を優しく包んでくれた。

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