じゅーきゅー ページ19
貴方side
「さくちゃん、そろそろ帰ろっか？おかあさん心配しちゃうでしょ？」
やっぱり俺はずるい訳で、ここでさくちゃんが帰りたくないって言ってくれたらずっと入れるのに...
なんてね。
「うん。帰ろっか。」
「さくちゃん俺、送ってくよ〜」
「いや、申し訳ないからいいよ!!」
さくちゃんの謙虚な所、大好きだな...。
自然とそう思ってしまうほど、俺はさくちゃんに惹かれていたのかと思うと、少し恥ずかしいw
「ううん、俺が好きで送っていくんだから、大丈夫だよ〜」
そう言うとさくちゃんは少し嬉しそうにお願いしますと言ってきた。
ん〜、可愛い...
帰る時も会話は絶えなかった。
「今日はさくちゃんのいい所たくさん見つけられたな〜。」
「えぇ〜、どこ？」
「えーとね、謙虚な所でしょ、急に遊び誘っても怒らない所でしょ、あとは〜、俺と遊びに行く時は発作が出ないところwあと、ファッショナルさくちゃんな所と〜、」
「ちょっ、ちょっとまって!!発作が出ないとか、ファッショナルさくちゃんとか何それ？！」
さくちゃんが混乱してる〜。
かわいっw
そんなことを話していると、もうさくちゃんの最寄り駅に着いてしまった。
「俺、ここだから。今日は楽しかった!!ありがとう、Aくん。」
「あーあ、さくちゃんともっと居たかったな〜...」
「明日もレッスンだから!!明日も会えるよ!!」
少し焦ってそう言うさくちゃん。
「そうだね〜。じゃあまた明日。」
「うん。じゃあね。」
さくちゃんの居ない車内を見ると、何だかつまらない。
今日のさくちゃんを思い出して見ると、なんだか、楽しくなってきた。
あのビーチで美勇人の名前を出した時、少しさくちゃんの表情が曇って見えたような...。
勝手にそう思って自惚れていいですか...？
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作者名：ふぅ | 作成日時：2019年8月26日 18時
