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『初めてAを見た時、綺麗な子がいるなあ〜!って思った。』
「なにそれ、」
『すごく、似てたんだ……奈美と。』
まるで姉妹なんじゃないかって思ったなんて笑うから、私もつられて笑った。
「私にお姉ちゃんなんていないですよ、従姉妹も男ばっかで。」
『そっか、でも俺に最初突っかかって来たとことか、すぐ表情に出てわかりやすい所……似てるところがありすぎた……、』
私が家に居座ることで、先生は今は亡き奥さんとの暮らしを続けようとした。
だから私に敬語を止めさせたし、ご飯を作ると言った私にとても喜んだ。
『あのままAが居てくれたらって何度も思ったよ。だけどそれはAを利用するってことになるから、』
「先生、好きです。」
『え、』
「利用してって言ったのは私だから……先生は最後まで先生だった。」
私の中で気持ちを伝えることは、全てを終わらせること。
たとえ叶わなかったとしても、いつかこの日を思い出して笑顔になれる気がした。
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杏子(プロフ) - 美由希さん» 美由希さんご指摘ありがとうございます。 (2017年3月2日 22時) (レス) id: 211a017d12 (このIDを非表示/違反報告)
美由希(プロフ) - これは実在するグループ名、または団体を使った二次創作です。オリジナルフラグをお外し下さい。運営に削除されています。 (2017年3月2日 7時) (レス) id: c582e4328f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏子 | 作成日時:2017年2月25日 0時