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グイグイと背中を押され「じゃあ、おやすみ」と言って鉄朗が踵を返し、雪が降る中歩く背中を私は見送った。
玄関横にある姿鏡で見えた私の顔は未だに熱が引かずに真っ赤なまま心臓はドクドクと鳴っていて、それは眠りに落ちるまで続いた。
鉄朗と付き合ったからといって仕事はあるし、例の上司からの食事の誘いも相変わらず執拗い。
だけど、昼休みに携帯に入ってきた�犧Ｆ�夜ご飯行こう�瓩療艦�からのメールに頬は緩み、上司からの食事のお誘いには�猗犹瓩反�べに行くので�瓩肇�ッパリとお断り出来たし、時間があれば苦手な料理にも挑戦してみたり。
いや、これは鉄朗の為とかじゃない！と誰に言い訳をしてるのか分からないけど。
変わらない事も変わった事もたくさんある。
仕事が終わり会社から出ればエントランスの外で携帯に視線を落とす鉄朗の姿が目に入り、遠目で見ても周りの人よりも頭1つ分くらいには背の高い彼は目立つし、その見た目からか女の子の視線も「あの人かっこいい〜」なんて声も聞こえてくる。
今までは飲み友達として隣にいた時はそこまで意識してなかったけど、やっぱり鉄朗はモテるのだろう。
そう思うと独占欲や嫉妬という感情が湧き『鉄朗、お待たせ！』と笑顔で駆け寄り自分から手を絡ませるようにして繋ぐ事で鉄朗には彼女がいて、その彼女は私だと名前も知らない女の子達を牽制をする。
「可愛らしい事してくれますねぇ」と鉄朗はそんな事をする私に対して可愛いと言ってくれたけれど、女の嫉妬はそんな可愛いなんてもんじゃない、と心の中で悪態をついた。
嫉妬や独占欲が湧くなんて鉄朗に対して付き合う前だったら想像も付かなかったような感情を抱くから、恋愛という出来事は不思議で面白いなんて小難しい事を、いつもの飲み屋で１杯目のビールを飲み
「新しいピアス可愛い、似合ってる」
と言い私の耳朶に優しく触れた鉄朗に相槌を打ちながら、そんな事を考えた。
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おむらいす(プロフ) - 黒瀬さん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます=͟͟͞͞♡かっこいいクロになれて良かったです！笑またいつでも遊びに来てください♡ (2022年10月9日 10時) (
レス) id: def19ab9bc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最高すぎてもうなんですかこれ……クロくんがもうかっこよくて、かっこよすぎて、しにそうでした。語彙力なくてごめんなさい。この作品に出会えたこと、本当に幸せです！おむらいす様に感謝！ (2022年10月8日 19時) (レス) @page48 id: 59e036be23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらいす | 作成日時：2022年4月5日 20時
