貴方の傷に寄り添う

STORY90 ページ48

金木「...っ！これって...」

写真を見せたら兄さんは目を見開いていた。

金木「これどこで手に入れたの？」

兄さんは肩を掴んで聞いてきた。


私はその経緯を話す


金木「...なんでそんな危ない事を！みつかったらどうすんだよ！！」



貴女「大丈夫だよ！その人が居なくなったの見計らってやったから！」


金木「...でも！」


私は兄さんの言葉を遮って反論した。

貴女「だって、ちょっとでも役に立ちたかったから！私はお兄ちゃんの役に立ちたくて、ここに来たんだもん！なのにお兄ちゃんちっとも、話し合いに参加させてくれないじゃん！だからこうやってなにか使えそうな情報を持ってきたんだよ！」

金木「A...」

貴女「どう？役に立ったでしょ？」



金木「うん...ありがとうA...でも余り無茶したり危ない事はしないでよ。」


貴女「分かってるよ！」





......

金木side

Aが見せてきたのは、コクリアの脱走者リストだった。
おおよそ数十枚はあるだろう。

A曰く捜査官がこれを持っていて席を外した隙に、撮ったと。

危険な事しないで欲しいと言ったが、
どうしてもAは僕の役に立ちたかったらしい。




あの時約束したからな。

兄妹で助け合う。

1人にしないって。



僕はAから貰った情報を持ってイトリさんに、ヘルタースケルターに向かう。

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