検索窓
今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:31,612 hit

STORY80 ページ37

貴女「え...?」

ちょっと離れた所から大きな声が聞こえて、振り帰ると、金髪の白いスーツきてる人が頭を抱えていた。



なんか微妙にアイツに似てる...。
その人は今にも泣きそうな顔になっていた。

「兄貴...兄貴のベンチ...手が滑って川に落としちまった...。」

「ガギギ」

「ゴウ、ゴイゴ」

「ウァァァァ!!どうすればいいんだよぉ!! ヤモリの兄貴まで失って、挙句の果てに兄貴のタカミまで無くしちまって...俺はこれからどうすればいいんだよぉ!!アニキィィィ!!ヤモリのアニキィィィ!!」



「ゴウ...」


「ガギギ...」

「匂いも川で消されてて全然分かんねぇ...。どうすりゃいいんだよ...アニキ...」





ヤモリの知り合いだろうか

あの人...。

後ろにいる2人のマスクをつけた巨漢の人は彼を慰めてる。



どうやらあの人は私が手に持ってる奴を探してるみたいだ。

でも私は渡そうとは思わなかった。




もうアイツの事忘れたくても、忘れる事ができなかった。


アイツは私の事騙した上に兄さんをあんな目に遭わせ、挙句の果てに罪の無い親子を殺した最低な奴だ。

死んで当然だ。


一刻も早く忘れたくて、私はそのペンチを川に捨てようとした。







「アニキィ...会いてぇよ...。アニキ...」



貴女「...っ」

彼の泣いてる所を見て私は捨てるのを躊躇ってしまった。


妙に小さい頃の自分と重ねてしまったから...。

もしこれを渡さなかったら、彼は...。


その時私は罪悪感を感じた。




貴女「...」

ペンチを持ってる手を私は下げた。

STORY81→←STORY79



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
31人がお気に入り
設定タグ:東京喰種 , カネキ , 兄妹
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ニア(プロフ) - iuekei08290606さん» いいですね!アオギリのメンツとかもやってかいてみます! (2018年2月12日 18時) (レス) id: cc316e95e6 (このIDを非表示/違反報告)
iuekei08290606(プロフ) - ニアさん有りがちなネタ何ですけどヒロインが何故か幼児化してしまいあんていくの皆さんは、驚き困惑するがヒロインの可愛らしさにキュンとしそして小さくなったヒロインと誰かがキスしたら元に元に戻ると言う在り来たりなネタ (2018年2月12日 18時) (レス) id: 16b81ad2b3 (このIDを非表示/違反報告)
ニア(プロフ) - iuekei08290606さん» いえいえ!こちらこそリクエストありがとうございます!この調子で更新頑張るんでよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年2月11日 17時) (レス) id: cc316e95e6 (このIDを非表示/違反報告)
iuekei08290606(プロフ) - キャァァァァ!!ありがとうございます!ニアさん最高です! (2018年2月11日 17時) (レス) id: ee3306a53d (このIDを非表示/違反報告)
ニア(プロフ) - iuekei08290606さん» こんばんは!ニアです。そのアイディア面白そうですね笑ぜひ書いてみます! (2018年2月10日 23時) (レス) id: cc316e95e6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ニア | 作成日時:2018年2月1日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。