ただ好きでいたいだけ【再会編】 (ページ32)

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#08【約束】ページ32

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渋々ついて行くと､一軒家を発見。

「え？家買ってんの？」

廉「築何十年ものよ？
知り合いに安くしてもろうてん」

とは、言っても一人暮らしの男性が一軒家って

廉「あとは好きに改装して店にすんの」

適当に座って､と案内された
リビングは綺麗に整理されていて。

なんだかんだ、廉のプライベートは初なんだよな

益々、私何してんだろう。

テレビを観て待っていても
なんだか落ち着かないし

廉はキッチンでガチャガチャ音を出して
何かやってるし、紫耀から連絡無いし

この心境の変化にまた置いてけぼりされてるような

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廉「A､見て」

裏口からの窓を開けて
手招きする廉に言われたまま向かうと

「えっ、キッチンカー？？」

廉「そっ」

そこには薄いパープル色のした
可愛らしいキッチンカーが停まっていて

サンダルに履き替えると、

廉はキッチンカーのエンジンを入れ

車内のライトも付け始める。

私も玄関から靴を運んで
キッチンカーを近くで見ると

廉「少し待ってて」

と、言って手作りの小さいガーデンテーブルに座って待つことに。

度々「寒ない？」「時間大丈夫？」と心配したけど、なんの問題もなかった。

そして甘い香りがして

思わず覗こうとすると阻止される。

廉「あとちょっとやから」

「はーい」

心の底から楽しそうにしている廉を見て

ちょっとだけ羨ましいと思った

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