第三十二夜 ページ33
季節は冬。
夜の僅かな光の中でも輝くそれではを見つめて呟いた。
貴「…綺麗。」
秋に貰った簪を蝋燭の光にかざしながら、ふわりと微笑んだ。
客もいず、一人自室でゆっくりとそれを眺める。
そんな時、姐さんと声が掛かる。
「姐さん、恐らく新選組らしき人がいらっしゃっていて…飲み過ぎじゃないかって皆が…」
貴「お一人？」
「あ、あい。」
何か分かったかの様にふっと笑うと、苦笑いを浮かべながら、言う。
貴「中々手が付けられない…って事でありんすか。直ぐに向かいんす。」
一瞬、寂しげな顔をして握っていた簪をしまう。
寂しげな表情は切なげだったが、余りにも短く気付かれる事無く立ち上がった。
貴「やっぱりあんさんでしたか…永倉はん。」
永「わりぃな。わざわざ来たんだろ。」
他の遊女達がどうしたもんかと、慌てていた事に気付いていたらしい。
そして、彼女が呼ばれる事も察していた。
貴「何かござんしたか?まぁ、新選組内部の事は言えない様な物もありんしょう。」
永「夕霧ちゃんも、察しが良いな。まぁ、少し愚痴と言っちゃあ何だが聞いてくれよ。」
貴「ふふふっお付き合いいたしんす。存分にどうぞ。」
そうして、夜は更けていった。
こんにちは、牡丹一華です。
定期テストが近付いており、暫く更新が遅くなると思います。
小説の事ですが、伊庭さんとの絡みは多いのに、沖田さんは少ないと言う状況になっています。
沖田さん難しい…伊庭さんはとりあえず花街に来てもらえば何とかなるからw
作ろうと思った時から、時間の差はあっても、夢主ちゃんを思う感じを出そうと思っていたんですが…
いやー難しい。伊庭さんよりになるなーどうしても。
長くなってしまいましたが、これからも見てくださると嬉しいです。
牡丹一華
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牡丹一華(プロフ) - ありがとうございます!中々進みませんが、頑張って作って行きたいと思っているので、よろしくお願いします! (2018年5月30日 19時) (
レス) id: 3334f9c658 (このIDを非表示/違反報告)
結葉 - すごい楽しいです！続き、頑張ってください！ (2018年5月19日 22時) (レス) id: e0601b0ff2 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹一華(プロフ) - コメントありがとうございます!出来るだけ早く、作りたいと思っているのでこれからもよろしくお願いします! (2018年5月7日 0時) (レス) id: 3334f9c658 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆 - わー―！！続きが気になります！応援してます。頑張ってください！ (2018年5月6日 23時) (レス) id: 8bff64fcc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牡丹一華 | 作成日時：2018年4月30日 1時
