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*
「はーい、じゃあお粥作っとくから寝な」
スパダリだ。坂田さんの枠とるんじゃないわよ！！
「……食欲湧かないからいらない」
「そ。でも一応つくっておくわ。とりあえず寝て」
ふわりと布団をかけられる。とんとんと叩かれて否が応でも眠くなっていく。
目を閉じる直前に見えたのは……わたるのしたり顔。
……やっぱあいつむかつくわ！！！！
**
「ねれぬ……」
せっかく寝れたのに何か起きちゃったんですよね。
めちゃめちゃ瞼重いのに息苦しくて目を開けてしまう。なんか寂しくなってスマホ弄っても独りを感じて苦しくなるだけですぐやめた。
ときどきわたるの物音がするけどこっちに来ることはなくて。そりゃあ風邪っぴきのとこなんかに来るなんて馬鹿だけど寂しいじゃんか。
「……Aー」
あ、馬鹿が来た。いやわたし超能力者かよ。とうとう悟りを開けるようになったのかな。
「なに、」
「あ、起きてる。ご飯つくったんだけど食べる？」
「……たべる」
正直食欲なんてマイナス値。けど寂しくなるよりはマシだから、とベッドから降りようとした瞬間に頭痛の波が強く押し寄せて力が抜ける。ベッドから落ちそうになった所を支えられた。
「…っとー、今回の風邪酷いな」
「……ごめんやっぱむり、きもちわるい」
「え、マジで平気？」
背中をさすられてやっと気持ち悪さが消える。けど頭はずっと痛くてたまらない。
「病院行く気力は……ないよな」
その問いかけに黙って頷く。頭は重いし息苦しくて辛いしわたるに迷惑かけるし最悪なことばっかりだ。
「もういいわ、今日はずっと寝てよ」
え、とびっくりする間もなくベッドに寝かされる。しかも、そこにわたるが入ってきた。
「……かぜうつっちゃう」
「大丈夫大丈夫」
そういわれて目隠しされてしまえば何も言えなかった。確かに寂しかったし。
「次、目を覚ました時にお粥たべよっか。また作り直すからね」
そう言って布団の中で引き寄せられる。抗う気もないので静かに腕をわたるの背中にまわすと頭を撫でていた動きがとまった。
「はぁ、生殺し……ごめん痛いって」
殴っても力が出ないのはわかっていたので指をぐりぐり入れました。ふざけんな。
「…おやすみ」
どんどん瞼が閉じていく。暖かいような冷たいようなよく分からないわたるの体をぎゅっと抱きしめるとさらに強く抱き締め返してくれた。
……目を覚ましたのが翌日だったのは、ご愛嬌ということで。
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絵怜音(プロフ) - 亀さんさん» コメントありがとうございます！お、たすくさん！亀さんになってもよろしくです！リクエストありがとうございました！楽しく書かせて頂きました！ (2020年3月20日 12時) (
レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - あ。間違えた。お久しぶりです!!!もと翼。ーたすくーです! (2020年3月20日 12時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - え。死んだ。リクエスト書いてくださってる……！ (2020年3月20日 11時) (レス) id: 99a2eebfea (このIDを非表示/違反報告)
絵怜音(プロフ) - 彩華 ぴあのさん» コメント&リクエストありがとうございます！ナンパの人、懐かしいですよねw笑って頂けて嬉しいです。リクエスト了解致しました！ぜひ書かせて頂きます！ (2020年3月20日 8時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 ぴあの(プロフ) - ナンパの人ので吹きました(笑)超懐かしい……もうあったらすみません。リクエストで女の子の日のエピソードを……お願い出来ませんか？ (2020年3月19日 22時) (レス) id: 4d63d0190f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵怜音 | 作成日時：2020年2月7日 22時
