* ページ12
「てか逆になんで嫌なんだよ」
「……だって、あれじゃん」
「あれじゃわかんねーし。つまりはそれか?俺の事が嫌いになったのか?」
「いや好きだけど」
「……そこで照れたりしたらかわいーのになぁ」
「ほう要約するとわたしはブスだということだね」
「性格ひねくれすぎだろ」
別にひねくれてねーし。ふん。
「ねー、だから、嫌いじゃないならなんで嫌なの?」
う"。痛い所突かれた。
「答えるまでずっとくっついてるよー」
そう言いながらソファーのわたしの隣に座り腕で腰をぎゅっと抱きしめてホールドする。ひえぇどうしよう捕まった。
「ここで定番なら耳を噛んだり舐めたりするんだろーけど、されたい?それとも、さっさと吐く?」
耳元で囁かれる。体がぶるりと震えた。
いやもうそれだけでキャパシティオーバーなんですけれどどう致しましょう。
「……ぁあもうわかった!わかったから!言うから離して!」
「やだ。焦らしたんだからこのまま話して」
「うわあ鬼畜!」
ああもうやけくそだ!言うしかない!
「…………だから!」
「あ?なーに、聞こえない」
「……その、してるとき!わたるがいっつも上でわたしが下じゃん!わたしMになっちゃうなんて嫌だから!」
「……は、そんなこと?」
「そんなこともクソもあるか!!!」
ふー、と、息を吐く。
言った。言ってしまった。
「えーだって普通に体力の差とかあるじゃん。お前いつも先にダウンするし。いつもは噛んで起こすけど、下からじゃ起こせなくて生殺しなんてやだよ」
「あああ黙れほらこうなる!下ネタ大全開!恥ずかしすぎてしねるわ!」
言ってしまった開放感で喚き散らす。
あーたのしいなー。
「あーうるさいうるさい。つまりはするのは嫌じゃないのな?じゃあいいじゃん解決。ハイレッツゴー」
一瞬で体を掬い取られてわたるの胸に抱えられる。待って無理。
歩く時に軽く揺れる恐怖で必死にしがみつく。ねえ離してよ。
「ちょっとわたる!明日無視するよ!?嫌なんでしょ!?辞めようよ!?」
「いやまあ嫌だけどもう俺が限界だし」
「……はぁ、もうやだ、」
静かにベッドに下ろされ、その上にわたるが乗る。
……ほら言った!
「結局わたしが下じゃん!」
「はいはいもう夜だから静かにー。途中で上下変えてあげるから。……それまで耐えてたら、ね?」
「まって最後の言葉聞き捨てならな、んぅ、」
*
スタンプとられた。くそが。
544人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絵怜音(プロフ) - 亀さんさん» コメントありがとうございます!お、たすくさん!亀さんになってもよろしくです!リクエストありがとうございました!楽しく書かせて頂きました! (2020年3月20日 12時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - あ。間違えた。お久しぶりです!!!もと翼。ーたすくーです! (2020年3月20日 12時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - え。死んだ。リクエスト書いてくださってる……! (2020年3月20日 11時) (レス) id: 99a2eebfea (このIDを非表示/違反報告)
絵怜音(プロフ) - 彩華 ぴあのさん» コメント&リクエストありがとうございます!ナンパの人、懐かしいですよねw笑って頂けて嬉しいです。リクエスト了解致しました!ぜひ書かせて頂きます! (2020年3月20日 8時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 ぴあの(プロフ) - ナンパの人ので吹きました(笑)超懐かしい……もうあったらすみません。リクエストで女の子の日のエピソードを……お願い出来ませんか? (2020年3月19日 22時) (レス) id: 4d63d0190f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:絵怜音 | 作成日時:2020年2月7日 22時