猫耳(ガチ)【リクエスト】 ページ23
*
「あぁあ、お腹空いたー、」
のらりくらりとのたうちまわる。
お腹すいたんだよー!わたる早く帰ってこーい!わたしに料理させる気かー!
……ところが残念なことに、わたるが帰ると言っていた時間にはまだ30分ほどある。
「……おかしでも食べよっかな」
お菓子を入れている箱を覗き込むと、なにやら立派な箱に入ったお菓子が。
そこには、『うらたぬきさん、これからも頑張ってください!』と、ペンか何かで書かれた可愛らしい文字。
こたぬきさんの差し入れかな?
なんか、これは食べちゃいけない気がしてさらに奥を覗き込むも、良さげなものは無い。
うぇえ……心苦しい……だが欲望には勝てない!せめてもの気持ちで紙をすごい丁寧に剥がした。
中から出てきたのはバニラクッキー。箱を開けただけなのにめっちゃ香ばしい香りが素晴らしい。センスいいなこたぬきさん。
「……いただきます、」
さくり、と噛むと、口の中でほろほろと溶けた。え、やば、すごい美味しい。
まるで、ぐぐぐ、と成長してしまいそうな、体がのびのびする感じがする。
「……ただいらまー」
丁度わたるが帰ってきた。え、ちょっと教えてあげよ。
「わたるおかえりー、ねえちょっと聞いて欲しいんだけど」
「あ?なん、だよ……」
めんどくさそうに返したわたるは私を見ると、何と言うか、ぽかんとしたマヌケな顔をした。
なんだよ、そんな顔して。
「……あーっと、話ってそれのこと?また(物理)のやつじゃないよな?なんかリアルだし」
「は、なに言ってんの?」
訳分からん。わたる頭だいじょぶ??
「もしかして自覚無し?」
「だから、なんのことって」
「これのことだよ」
そう言いながらわたしの頭の上に手を伸ばしてくる。撫でるにしてはちょっと上だから特に何もしないでいた。
と、わたるの手が無いはずのものに触れた。その摘むような感覚はわたしに来てビリリと電流が走ったような感覚がした。
「……ひ、」
無意識に頭を抑えてしゃがむと、手が触れるはずのないものに触れた。
「……え、なにこれ」
「気づいてなかったんだ。あ、ほら、これもあるよ、っと」
そういって今度はお尻の方に手を伸ばす。と、さっきよりも何十倍もの刺激が来た。
「ひゃ、んっ……。……はあぁあ……なんでしっぽも……」
「喘いじゃったからってため息つくなよ……」
苦笑いを浮かべたわたるはいたずらっぽい眼差しをわたしに向けた。
い、嫌な予感……
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絵怜音(プロフ) - 亀さんさん» コメントありがとうございます!お、たすくさん!亀さんになってもよろしくです!リクエストありがとうございました!楽しく書かせて頂きました! (2020年3月20日 12時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - あ。間違えた。お久しぶりです!!!もと翼。ーたすくーです! (2020年3月20日 12時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - え。死んだ。リクエスト書いてくださってる……! (2020年3月20日 11時) (レス) id: 99a2eebfea (このIDを非表示/違反報告)
絵怜音(プロフ) - 彩華 ぴあのさん» コメント&リクエストありがとうございます!ナンパの人、懐かしいですよねw笑って頂けて嬉しいです。リクエスト了解致しました!ぜひ書かせて頂きます! (2020年3月20日 8時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 ぴあの(プロフ) - ナンパの人ので吹きました(笑)超懐かしい……もうあったらすみません。リクエストで女の子の日のエピソードを……お願い出来ませんか? (2020年3月19日 22時) (レス) id: 4d63d0190f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絵怜音 | 作成日時:2020年2月7日 22時