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ｶﾙｴｺﾞ｢･･･。｣
学園内の日陰は全て探した。
だが、涼しいとは言い難い場所ばかり。
日陰で涼しい場所などあったか？などと頭を捻るカルエゴ。
ふと、ひとつの木が視界の端に映った。
迫力のある大きさ。
綺麗な緑の葉。
陰が差し、日を遮っている。
心地の良いそよ風。
その全てが眠気を誘う。
そこでカルエゴはハッとする。
サリバンの言っていた条件は全て此処に当てはまっているのだから。
木に近づき、幹に触れようと手を伸ばしかけた時、上から何かの気配を感じ取った。
上を見上げると、ひとりの生徒が枝の上に座り、幹に頭をあずけ寝ていた。
すー、すー、という規則正しい寝息は、そよ風にのって聞こえる。
生徒は男子用制服を着ているのを見て、探している生徒とは違うとカルエゴは肩を落とした。
だが、今は授業中･･･生真面目な性格のカルエゴは男子生徒を起こそうと試みた。
ｶﾙｴｺﾞ｢おい、貴様･･･。｣
声をかけるが返事はない。
熟睡しているようだ。
ｶﾙｴｺﾞ｢おい･･･おい！！｣
怒鳴り声に生徒は身体をピクリと動かした。
そして、目を擦りながら、カルエゴを見下ろした。
カルエゴは目を見開いた。
絹のような白髪は、そよ風と共になびいている。
眠そうな赤い瞳はカルエゴを映している。
男子生徒は口を開いた。
『･･･誰？』
しかし、口から出たのは餓鬼のように生意気な言葉。
我に返ったカルエゴは咳払いをした。
ｶﾙｴｺﾞ｢私はナベリウス=カルエゴ。貴様、此処で何をしている。｣
『何って･･･昼寝？』
疑問に疑問を返す男子生徒。
ｶﾙｴｺﾞ｢授業をサボって、昼寝とは･･･。｣
『だって、授業よりも昼寝の方が楽しいじゃん』
ｶﾙｴｺﾞ｢･･･。｣
『もしかして、アンタ･･･此処の教師？』
ｶﾙｴｺﾞ｢そうだが･･･。｣
『ふーん。』
眠そうな赤い瞳は、興味の無さそうな赤い瞳に変わった。
ｶﾙｴｺﾞ｢貴様、名はなんと言う。｣
『･･･知る必要は無いと思うけど？』
調子に乗った態度の男子生徒に睨みを効かせるカルエゴ。
『そーんな、怖い顔してると生徒にこわがられちゃうよ？』
ｶﾙｴｺﾞ｢･･･。｣
『･･･はぁ、鈴木神門。』
ｶﾙｴｺﾞ｢は･･･？｣
『だから、鈴木神門っつてんじゃん。』
探していた生徒が見つかった瞬間のカルエゴの反応がコレだ。
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日暮(プロフ) - レノアさん» コメントありがとうございます！土日には更新しようかと思っております。 (2020年6月5日 0時) (
レス) id: 44e6a8a47b (このIDを非表示/違反報告)
レノア - 面白いです！なんかハリポタの魔法なの好きですw更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月4日 23時) (レス) id: 72669b7e89 (このIDを非表示/違反報告)
日暮(プロフ) - 白玉の星さん» コメントありがとうございます! (2020年4月26日 16時) (レス) id: 9f01a719c1 (このIDを非表示/違反報告)
白玉の星(プロフ) - 面白いです！イジメてたやつ許すまじ… (2020年4月26日 16時) (レス) id: 897ea2c55e (このIDを非表示/違反報告)
日暮(プロフ) - みゅーとさん» コメントありがとうございます!更新これからも頑張ります! (2020年4月18日 14時) (レス) id: 9f01a719c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：骸 x他1人 | 作成日時：2020年2月24日 10時
