仔猫が二匹【カルエゴセンセーと怪我をした仔猫】(視点無し) ページ12
・
─放課後─
カルエゴは空き教室で神門を待っていた｡
普段はカルエゴが来る前には､すでに席に着いて､窓の外をボーっと眺めているのだが･･･｡
ｶﾙｴｺﾞ｢･･･遅い｡｣
これでもカルエゴは､神門の学園生活の範囲を知っているのだが･･･｡
ドタァンッ
大きな音を立てて、教室の扉が開いた｡
そこには､神門が額に汗をかきながら息を切らしていた｡
ｶﾙｴｺﾞ｢･･･遅刻だ｡扉を静かに開けられないのか｡｣
『あはは〜｡』
いつも通りの神門の態度に苛立ちながらも授業を開始しようとする｡
が、カルエゴは､そんな神門に違和感を感じた｡
ｶﾙｴｺﾞ｢その傷は何だ･･･｡｣
神門の肩が少し揺れたのをカルエゴは見逃さなかった｡
『いやあ〜､ちょっと転けちゃいまして｡』
神門の左頬には打撲傷が｡
ヘラヘラと笑って誤魔化す神門に｢そうか｡｣とだけ言うと､黒板へ向く｡
腑に落ちない｡
しかし､それに気を取られる訳にはいかないカルエゴはマンツーマン授業を開始した｡
─────────────────────
─帰宅─
神門はサリバンの家──つまり､自宅に着く｡
扉を開けると、オペラが立っていた｡
ｵﾍﾟﾗ｢お帰りなさいませ｡おや？その傷は･･･｡｣
ギクリと肩を揺らす神門｡
『ちょっと･･･転んで･･････｡』
ｵﾍﾟﾗ｢･･･｡｣
『･･･｡』
ｵﾍﾟﾗ｢･･･そうですか｡冷えるので早く中へ｡｣
『･･･｡』ｺｸﾘ
自分の部屋へと廊下を歩いていると、入間が前から歩いてきた。
入間｢あ､神門ちゃん!｣
『兄さん･･･｡』
入間｢今､帰ってきたんだね！おかえり｡｣
『あ､えと､た･･･ただいま｡』
ふと、入間の目に神門の左頬の傷が映る｡
入間｢その傷どうしたの?｣
『あ"･･･これは､ちょっと転んで･･･｡』
入間｢あ､手当てしようか？｣
神門は首を横に振る｡
入間｢でも､傷残っちゃうよ?｣
『自分でやるから･･･その･･･』
入間｢?｣
『心配してくれて･･･ありがとぅ･･･｡じゃ｡』
顔を赤くしながら､その場を走り去る神門｡
そんな神門を見て､入間は固まる｡
入間｢(･･･なんか､可愛かったな｡)｣
なんて思って､入間も顔を赤くしてしまう｡
それを陰で見るオペラ｡
ｵﾍﾟﾗ｢(仲が宜しいことで･･･｡)｣
オペラの口角が上がっていたことはオペラ自身も知らない｡
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日暮(プロフ) - レノアさん» コメントありがとうございます！土日には更新しようかと思っております。 (2020年6月5日 0時) (
レス) id: 44e6a8a47b (このIDを非表示/違反報告)
レノア - 面白いです！なんかハリポタの魔法なの好きですw更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月4日 23時) (レス) id: 72669b7e89 (このIDを非表示/違反報告)
日暮(プロフ) - 白玉の星さん» コメントありがとうございます! (2020年4月26日 16時) (レス) id: 9f01a719c1 (このIDを非表示/違反報告)
白玉の星(プロフ) - 面白いです！イジメてたやつ許すまじ… (2020年4月26日 16時) (レス) id: 897ea2c55e (このIDを非表示/違反報告)
日暮(プロフ) - みゅーとさん» コメントありがとうございます!更新これからも頑張ります! (2020年4月18日 14時) (レス) id: 9f01a719c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：骸 x他1人 | 作成日時：2020年2月24日 10時
