6.金平糖 ページ7
Aside
朽木隊長からいただいた包を持ち、自分の隊へと帰った
私が手に持っている小包みを物珍しそうに乱菊さんが見つめる。
「あら〜、なにそれ!」
「多分、金平糖です 毎年いただくんですよ」
「あぁ、見たことあるかも
それで、毎年誰から貰ってるの?」
興味津津、という表情で乱菊さんは私にそう尋ねた。
「朽木隊長から…」
「あんた、朽木隊長とたまに話してるところ見かけるけど…仲いいの?」
「さぁ、どうでしょう
昔、鬼事をした仲なだけですよ」
「鬼事!?」
あんぐりと口を開ける乱菊さん
声に出しはしないが、奥にいる隊長も驚いているようだった
冷静な彼が驚いていてるのを見るのはすこし面白い
「彼に瞬歩を教えたのは、私ともうひとりの女性ですからねぇ」
あーあ
彼女も、どこにいるのやら
金平糖は、浦原隊長との思い出のものだ
剣術が上手く行かないとき、後輩を死なせてしまったときなど、私が落ち込んでいたら隊長はよく金平糖をくれた
そして私の頭をぽんぽんとたたいて、笑いながらこう言うのだ
『Aサンは笑ってるのが一番スよ』
私が落ち込む度に言われた言葉が、今も私の支えとなっている
今、金平糖をくれる彼はいない
かわりになのかどうかは分からないが、朽木隊長が年に一度程、金平糖をくれるようになった
今も貴方を思い出さない日はないんです
ねぇ、隊長はどうですか?
______________
更新久しぶりになってすみませんm(__)m
順位ついててびっくりしましたー!
これからも頑張りたいと思います。
♡や感想、評価やお気に入り、本当に励みになります。
ありがとうございます
162人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ