3.宴席 ページ4
Aside
「A!行くわよ」
「乱菊さん?」
仕事が終わり、そろそろ帰ろうと思って片付けをしていたときたった
午後から出勤してすさまじい勢いで職務をしていたはずだがどこかに行っていた乱菊さんがふらりと帰ってきて、私の腕を引っ張る
「ちょ、乱菊さん!?どこに行くんですかっ??」
「ふふん、秘密」
そういって完璧なウィンクをしてみせる
松本副隊長、と呼んでいた私を怒って呼び方が乱菊さんに落ち着いたのも昔の話
この先どこに行くかが想像でき、乱菊さんに確認をとる。
「明日は乱菊さん、たしか非番でしたよね?午前の分も含めて山のようにあった書類を終わらせていたのって…」
「今日、飲みにいくためよぉ」
「今日"も"ですか…」
あー、やっぱり飲み会か
やれば仕事は物凄く速いの、と彼女は自慢げだ
それはもちろん重々承知しているが、その働きぶりを普段からやってくれればと思ったのは秘密だ
「他に誰が集まるのですか」
「んーと、一角とか弓親とか檜佐木とかそこらへん」
つまりいつものメンバーなのだろう
明日も私は仕事があるから潰されないように頑張ろう
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