25.懐古 ページ25
Aside
その後、乱菊さんによって誘われた檜佐木副隊長がお酒の席に混ざったり旅禍であった黒崎一護さんと井上織姫さんとお話したり京楽隊長が混ざりかけたり
真面目な黒崎さん達は未成年だからとしっかりお酒を断っていた
高校生の鑑だ
私はというとある書類を十二番隊に届けるという仕事が出来たので、乱菊さんにその旨を伝えて十二番隊舎に向かっていた
少し久しぶりな十二番隊
百年前は毎日のように居た十二番隊
「…失礼します、十番隊のAです
涅隊長に確認して頂きたい書類がありまして
隊長はいらっしゃいますか?」
深呼吸をしてからそう言葉を発する
すると阿近くんが、隊長は奥で実験をしていたが先程終わっておそらく休憩中だと教えてくれた
感謝の意を伝えてから隊長の元へと向かう
「休憩中失礼します、Aです
涅隊長、こちらの書類の確認をよろしくお願いします」
「…Aか、久しいナ
浦原喜助が追放されてめっきり十二番隊には近づかなくなったというのに」
書類はそっちに置いておいてくれと言われたので指示に従い、動きながら涅隊長に返事をする
「……確かにお久しぶりですね
今になるとかつて私が十二番隊で涅隊長と同じ三席だったことが信じられません」
「フン、3人もの隊長格が離反したというのにそんな昔話をするなんて君は暇なのかネ?」
「そういうわけではありませんが…」
「そうそう、もう少しで旅禍が現世に帰るそうだヨ
あの猫も生きていたのだろう??
まぁ私には何の関係もないことだけどネ」
要件が終わったならさっさと出ていってくれ
そう言われてしまった
でもわざわざ夜一さんのこと、黒崎さん達が現世に帰ることを教えてくれた
よく勘違いされるし実際に非道な所もあるかもしれないけれど、かつての同じ隊の同じ席次だったよしみなのだろうか、私には少しだけ優しいと感じる
せっかく涅隊長が教えてくれたんだ
穿界門に行こう
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