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20.侘助 ページ20

Aside



急に動きを止めた吉良副隊長
不審に思った乱菊さんが問いかける

「…何?逃げるのやめたの?」

「…僕の役目は…貴女方をここで止めることです

松本さん、Aさん」


意味がわからない


「…役目、とはなんですか 誰から与えられたのですか」


「……答える必要ないです」

「あるわよ」

「無いですよ」


睨み合い続けるふたり
旅禍が侵入してくる前は仲が良かったのに

「あんたおかしいわよ吉良
ギンに何吹き込まれたのか知らないけど…」

「…しつこいな
これから死ぬ人に何も答える必要はないって言ってるんですよ」

「…吉良副隊長…!?」


何故そんなことを…!


「…面を上げろ『侘助』

…確か…知りませんでしたよね 僕の斬魄刀の能力」


「知らないわね、ていうか知ってる奴いるの?」

「吉良副隊長、誰にも話さないじゃないですか」

「そんなことないですよ…
同期の雛森くんと…阿散井くんも知ってたかなあ…

でもいいですよ
この際しょうがない

おふたりにも教えますよ!」



吉良副隊長が斬り掛かってきたのを松本さんが応じる


「良いですね反応!」

「何様!」



何度も続く刀のぶつかり合い




「…今、何回受けました?僕の剣」

「え?」


乱菊さんの様子がおかしい


「斬りつけたものの重さを倍にする
そして斬られた相手は重みに耐えかね必ず地に這いつくばり詫びるかのように頭を差し出す

故に『侘助』

貴女は今七度侘助の斬撃を刀で受けた
その刀の本来の重さが0.8kgだとして二の七乗倍すると102.4kg
抱えて走れる重さじゃあない

次はAさんです」



「…だから何?抱えて走れないなら抱えなきゃいいだけよ」




大丈夫、だって乱菊さんの斬魄刀は…





「___唸れ『灰猫』」





すると突然


『天挺空羅

護廷十三隊各隊隊長及び副隊長・副隊長代理
そして旅禍の皆さん

こちらは四番隊副隊長虎徹勇音です
音声は届いていますか

緊急です

これは四隊隊長卯ノ花烈と私、虎徹勇音よりの緊急電信です
どうか暫しの間御清聴願います


これからお伝えすることは全て真実です』





虎徹副隊長から告げられた藍染惣右介の衝撃の真実


そして日番谷隊長、雛森副隊長の負傷



「…隊長が…敗けたなんて…!」

私だって信じられない

「そんな…雛森くんには何もしないって…」

…どうやら吉良副隊長は脅されていたようだ






「行きましょう、おふたりとも


藍染隊長…いえ、藍染惣右介が居る所へ」

21.可笑→←19.喚問



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作者名:うい | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年2月21日 12時

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