聴こえますか【浦原喜助】 (ページ19)

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19.喚問ページ19

Aside

日番谷隊長が物凄い勢いで吉良副隊長に問いただす

私も、乱菊さんも表情が厳しい

「待て、吉良！！質問に答えろ！！

四十六室をやったのはてめえか！？」

「…いいえ

僕はただ…日番谷隊長方が来られる少し前に内側から鍵を開けてあそこに入れて貰っただけです」

「入れて貰っただと……？誰にだ！！」

「…決まっているでしょう四十六室にですよ」

「！ふざけてんのかてめえ」

あり得ない、頓珍漢な返答に怒りが高まる

「そんな事より、いいんですか日番谷隊長？
僕なんかを追いかけるより

ちゃんと雛森くんを守っててあげないと」

！？

「何言ってやがる…！？」

だって雛森副隊長は今…

「居ませんよ、十番隊舎にはもう」

「なぜです？
日番谷隊長が結界を張っていたはずです」

隊長が結界を張っていたのは私も乱菊さんも見ていたし、それは疑いようのない事実だ

結界にミスがあったようにも思えない、完璧だった

「ええ、知っていますよ
外からの攻撃を反射する高等結界『鏡門』

だから安心して雛森くんを置いてきた

でもあの結界、内側からだと案外簡単に破れるんですよ」

まさか

「雛森くんは鬼道の達人
結界を破るのなんてわけないし、自分の周りに結界を張って霊圧を完全に消して移動するのだってわけない」

まさか、まさか…！
雛森副隊長が自ら結界を破ったというの、？

「気付いてなかったんですか？

雛森くんずっと…隊長達の後ろをついて来てましたよ」

悔しそうに歯を噛み締めた日番谷隊長は、おそらく四十六室に戻るだろう

「松本、A！！任せていいか！」

「どうぞ！」
「もちろんです！！」

三席として任されたのならばやり遂げなければ