13.脱獄 ページ13
Aside
雛森副隊長が牢に居なくなっていた
どうやら牢番が既に報告をし、瀞霊廷全土に伝えてもらっている最中らしい
日番谷隊長に真っ先に伝えなければいけないと思い、瞬歩で十番隊を目指す
きっと隊長は今、全て引き受けてくださっている五番隊の引き継ぎ業務のため執務室にいらっしゃるはずだ
でも、なぜ?
分からない
ひたすら走り、到着
「失礼します、日番谷隊長
報告はお聞きになりましたか」
「ああ、阿散井と雛森、それに吉良が牢から姿を消したってな」
阿散井副隊長と吉良副隊長まで…!
「とりあえず、色々確かめに牢にいきましょって話をしてたのよ」
「私、雛森副隊長がいらっしゃったはずの牢に先程行ってきました
それについてご報告を」
「なんだ」
「恐らく雛森副隊長は牢番を白伏にて気絶させ、牢から脱出したものとみられます
牢には円形に大きな穴が空けられておりました
状況から察するに霊圧は封じられていなかったようです」
「…雛森は鬼道の達人だ
本気でとじ込めておくつもりなら霊圧を封じておくべきだった」
「はい、しかしそれをしなかったのは…」
「誰も雛森がそこまでして脱獄するとは思いもしなかったから、だな」
「処刑される訳でもないのになんで…」
「本当に、雛森副隊長に何があったんでしょうね」
「…そんなもん…理由は一つしか無えよ」
私達には不思議でたまらないが、どうやら隊長は違うらしい
心当たりがあるのだろうか
「A、松本 先に帰ってろ
俺は雛森を助けに行く」
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