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2.銘肝 ページ2

Aside




人は、人を声から忘れるという
そしてにおいは最後まで忘れないだとか





誰から聞いたかは覚えていないが、そんなことを耳に挟んだ記憶がある






では、なぜ私を呼ぶ声がこんなにも近くに聴こえるのだろう



ふざけて楽しそうな笑い声がこんなにも頭の中に残っているのだろう








最後に貴方に頭を撫でられた感覚が忘れられない





「いってきます」と言われたけれどおかえりは言わせてくれないのか







もう、百年も経った



あれから長い時が経ったのだ




もう彼らのいた面影が全くと言っていいほどにない



彼らのことを覚えている人間がごくわずかとなってきた












嗚呼、あと何年経てば忘れられるのだろう












ねぇ、浦原隊長




どこにいますか?















私は今も彼らを、待ち続けている

3.日常→←1.setting



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作者名:うい | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年2月21日 12時

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