丘の上。 ページ14
イギリスside
しばらく歩いて俺らは目的地にたどり着く。
街が一望できる丘の上。
霧の都にしては珍しく今日は晴れ。
そよぐ風に打たれながら俺は奥に歩みを進める。
「………久しぶりだな。悪ぃ、しばらく来れなくて。」
周囲に溶け込むようにひっそりと在るのはAの墓。
花を置いてポケットから1つのペンダントを取り出す。
生前、Aにプレゼントしたもので、紐は古くなる度変えていた。
俺はそれを手に掛け、その手を合わせて目をつぶった。
目を開けて隣を見るとスペインも手を合わせて目を閉じていた。
「久しぶりやなぁ、Aちゃん。向こうでも親分のこと覚えててくれてんかなぁ。」
「俺のことで充分だ。ばーかばーか。」
「ほんま独占欲強いやっちゃなぁー。」
「うるせぇ。」
俺たちはAの墓を丁寧に掃除して、もう一度向き直った。
「じゃあな、A。…また時間ができた時来るから。お前が好きだった菓子持ってきてやるよ。」
そう言って踵を返そうとしたその時、
ガサッ
草を踏む音が聞こえた。
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かみきれ(プロフ) - めっちゃ好きです。作者様、神すぎます! (2023年4月14日 6時) (レス) @page22 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
キル・桜鬼乱(プロフ) - いぎさん一途ですね(笑)かわいいです (2017年10月27日 22時) (レス) id: 6c90db0fc9 (このIDを非表示/違反報告)
レータ(プロフ) - 若城みやのさん» ありがとうございます!!!めちゃくちゃ嬉しいです(><)まだまだな所沢山ありますが、これからもこの小説をよろしくお願いします! (2017年10月1日 11時) (レス) id: 98a20cbe5d (このIDを非表示/違反報告)
若城みやの(プロフ) - 簡潔に言います。この作品スゲェー好きです (2017年10月1日 1時) (レス) id: aa2eff3fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レータ | 作成日時:2017年9月14日 21時