第67話 ページ22
知らない。
あなた達が言ってるのは、私じゃない。
それはもう、確信していた。
だって、身に覚えがないんだもの。
誰、この人達は。
誰、誰。
頭がパニックになって、涙が溢れてきた。
『ひっく……、ぐす、誰、…わたし、こんな人知らない…!』
帰ります、と私が泣き出したことによって力を緩めた彼の腕を振り解き店を出ていった。
.
安室side
この人は、絶対にAさんだった。
容姿は全く一緒、言うことだって同じ。ただ、僕が愛した中身だけ無かった。
「あれ?今のお客さん、なんだかAさんに似てませんでした?」
梓さんが休憩室から僕に話しかける。
「……多分、あの人ですよ」
涙を誰にも見られないように拭い、ニコリと笑った。
炎上案件だ…とあわあわする梓さん。
……そう、あれはAさん。
別人じゃない。あの人。
口元が静かに歪んだ。
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ccndayo(プロフ) - はあ。。素敵すぎました。途中で涙が笑 (2021年1月6日 2時) (レス) id: 625a5cfc03 (このIDを非表示/違反報告)
れいすみす(プロフ) - 幸せでした…尊いをありがとうございます…しゅき… (2020年5月26日 19時) (レス) id: 993cffbbce (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 涙がボロボロと、止まらなかったです…凄く良い作品、ありがとうございました…( ;∀;) (2020年5月4日 10時) (レス) id: c930be9ed1 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2020年2月12日 21時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても素敵なお話をありがとうございますm(_ _)mこれからも素敵なお話を作ってください!ジン様好き〜〜〜! (2019年11月23日 0時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あると | 作成日時:2019年6月25日 2時