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第59話 ページ14

目をパチリと開ける。




ここは、どこだろうか。
周りを見ると、どうやら自室みたいだ。





寝ていたベッドから這い出る。






前世に戻ってきたのか。

……ん?戻ってきた?







どこから?






私はズキズキ痛む頭を抑えながらリビングでミネラルウォーターを口に含んだ。

さて、今日は…っと。




?何これ、……東都、大学?



コナンが好きすぎてついに東都大学に通うようになったの?私。

やば、と吹き出す。
ここは三次元だし。





顔を洗って洋服を着替え、軽くメイクをして大学へ行く。








私の名前は赤藤(あかふじ) A。



これが、私の名前(・・・・)






19年生きてきた名前なのに、何故か合わない気がして苦笑する。




本当にどうしたんだよ、私。





.




「あ、Aー!早くー。」






私は最寄りの駅の前で私の名前を大声で呼ぶ幼馴染の前へ走っていった。





『ちょっと、(あかね)。恥ずかしいじゃん!』






「あは、ごめんごめーん」






全く、反省してるようには見えないけれど。

そう思いため息をついたとき、茜の後ろから小さな男の子がヒョコっと出てきた。
…?あれ、この男の子は誰だろう。





『この子は?』





「ん?あぁ、」





「あの、お姉さん!この前は助けてくれてありがとう!」





「ですってよ。
ほら、Aが一昨日トラックから守った子。いやー、Aさんイケメンだったよ!」







『ほぇ……あ、君だったのか。
どういたしまして、気を付けるんだよ?』






よしよしと頭を撫でればふにゃりと笑みを浮かべて男の子は走っていった。なんだ、可愛過ぎか。






「それにしても、あんた昨日一日中寝てたんだよ?そんななんか疲れたことあったの?」






『えー、なにそれ。だから朝起きた時すごい怠惰感だったんだ』






何もないよー、と電車で話す。
それならいいけど。なんて心配してくれる彼女はやっぱり優しい。


確か、幼稚園から一緒だった。腐れ縁過ぎて、小学生に中学や高校、全て同じクラスで大学まで一緒ときた。


これはもう運命なのだろうか。





電車を降りてホームに出ると、すれ違った人に振り返ってしまった。





あの、と腕を掴んでしまう。

こちらを見つめる瞳は、アイスブルーだった。




…誰だろう。私はこんな人、知らないはずなのに。





『すみません…人違いだったみたいです』

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ccndayo(プロフ) - はあ。。素敵すぎました。途中で涙が笑 (2021年1月6日 2時) (レス) id: 625a5cfc03 (このIDを非表示/違反報告)
れいすみす(プロフ) - 幸せでした…尊いをありがとうございます…しゅき… (2020年5月26日 19時) (レス) id: 993cffbbce (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 涙がボロボロと、止まらなかったです…凄く良い作品、ありがとうございました…( ;∀;) (2020年5月4日 10時) (レス) id: c930be9ed1 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2020年2月12日 21時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても素敵なお話をありがとうございますm(_ _)mこれからも素敵なお話を作ってください!ジン様好き〜〜〜! (2019年11月23日 0時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あると | 作成日時:2019年6月25日 2時

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