いらっしゃいませ ページ3
「おじゃましまーす！！」
...噂をすればなんとやら。元気の良い天馬君の声が廊下で反響している
ドアを開け、顔を出すと皆が揃って玄関元にいた。
葵ちゃん、凄い色々持ってるけど大丈夫か...ってかあれ全部Aさん関連とか言うなよ
「あーそこ適当に靴入れて入ってきて」
注意を促し、靴箱に靴をしまい始める皆を確認して部屋の中に顔を戻す。
Aさんは楽しみだったのかニコニコと笑みが溢れていた
その両手には何か小さな物。手のひらに収まるサイズの小物がいくつか握られている
「Aさん、どうしたんですかそれ。」
「昨日頑張って編んでおいたの。皆サッカー部だし、折角来てくれたからさ」
そう聞いてるまもなく。
「「失礼しまーーす！！」」
後ろから聞こえてきたのは天馬君と葵ちゃんの二段シャウト。笑えないぜ？
その後ろから礼儀正しく輝君達が入ってくる。
追い返したろかこの二人。
「わぁー皆元気がいいね！ワクワクする」
と思いきや、当の本人は光を吸収した向日葵の如くにこやかに微笑んでいる。
まじか。意外とウェルカムなんですね。
「こんにちはAさん！あの、私空野葵って言います！
今サッカー部のマネジメントやってるんですけど私その前からずーっとAさんのファンだったんです！今日会わせていただけるって聞いてもうホント楽しみだったんです！楽しみすぎて昨日からずっと...」
「うん、私も楽しみだったよ。」
「きゃーっ！！」
葵ちゃんの突撃スピーチを華麗に避けるあたり、結構慣れてるんですね。
さらりと避けるだけじゃなく、それを爽やかな笑みで避けるもんだからすごい。
「そうだ！サイン貰ってもいいですか！？私色紙持ってきたんです」
「いいよ。」
「あ、僕も！」
「...お願いします」
五人がそれぞれバラバラに色紙を取り出す。
その色紙一つ一つにサラサラ書いていくAさんの指先は、なめらかで綺麗だ。
「お前らホント遠慮ないよな...」
「あはは、良いじゃない元気で。そうだ、これは私からプレゼント」
といって一人一人に渡したのは、色とりどりの網目が綺麗なミサンガ。
ちゃんと剣城君には二つ渡している。さすが。
「やったー！ありがとうございますAさん！」
「どういたしまして。剣城君もお兄さんに宜しくね」
「...はい」
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夜月桜 - な、泣ける。・゜・(ノД`)・゜・。 小説でこんなに感動したことないです(>_<) (2017年3月29日 20時) (
レス) id: 889de71093 (このIDを非表示/違反報告)
佐奈(プロフ) - Mmさん» こちらこそよろしくお願いします！よろしかったら他作品もよろしくお願い致します。 (2015年1月3日 20時) (レス) id: 2725121de3 (このIDを非表示/違反報告)
Mm - よろしくお願いします! 更新頑張ってください!! (2015年1月3日 16時) (レス) id: 5a5650f5d4 (このIDを非表示/違反報告)
佐奈(プロフ) - Mmさん» コメントありがとうございます！もうすぐラストなので、この雰囲気を保ちつつ納得がいくエンドをかけるよう頑張りたいです。更新も張り切りますので今後もよろしくお願い致します。 (2015年1月2日 15時) (レス) id: 2725121de3 (このIDを非表示/違反報告)
Mm - すごく良かったです!読んでるとき涙がでてきてもう大変でした笑 更新待ってます＾＾ (2015年1月2日 15時) (レス) id: 5a5650f5d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e2e95d529a1/
作成日時：2014年9月20日 20時
