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｢｢｢ありがとうございました！！｣｣｣
辺りが暗くなったグラウンドに部員達の声が響き渡る
＿＿＿＿19時。全体練習終了。
ゾロゾロと部室の方へ戻っていく部員ともう一度ボールを取り出してコートの方へ走っていく部員
基礎練と1年の品定めがメインだった練習に物足りなさを覚えたのか今日は自主練で残る部員が多い気がする
「あの、」
『はーい？あ、千切じゃん』
肩を叩かれ後ろを振り返ると立っていたのは赤髪の1年生
ボールを抱える姿がどこか初々しい
「1年って自主練でグラウンド使うのありっすか？」
『あ〜私そう言う上下関係の規則みたいなの知らないんだよね。向こうにいる部長に聞いた方がいいよ』
「へぇ」
『…………え、行かないの？』
「いや」
いや、ってなんだ。
と言うかコイツは何故動かない。
何故ここに居続ける。
「先輩は自主練まで残るんすか」
『マネだからね。自主練見届けてから片付けて、鍵閉めもあるから帰るのは1番最後だよ』
「それって最後まで残れば先輩と一緒に帰れるってこと？」
『は？』
なんだコイツいきなり話が飛躍しやがった
今の話の流れでどうやったら一緒に帰るなんて思考が生まれるのか。そもそも何故出会ったばかりの先輩と帰ろうとしているのか
『いや、あなた選手なんだから早く帰って早く休みなさよ？変に疲労を溜めて怪我されたら困るから』
監督も随分と千切を気に入ったみたいだし、次の練習試合でスタメンも有り得ない話ではない
そんな人材に不具合が生じるのは痛手すぎる
「……ま、いいや」
『もう行った行った〜。1分1秒無駄にするな〜』
追い払う様に背中を押すと“あ、そうだ”と振り返る千切
「もう1回“あれ”やって欲しいんすけど」
『あれ？』
「……頭撫でるやつ」
わぁ、
え、え？
なんか
『……可愛いね』
「やっぱいい」
『ごめんって〜。ほらいい子〜』
“可愛い”に不貞腐れてそっぽを向いた千切の可愛いさに母性本能がくすぐられ、あやす様に頭を撫でる
あ、また不貞腐れた。可愛い〜
『もう埒が明かないから早く行ってくれない？』
「可愛いとか言う先輩が悪いんすよ」
だって可愛いじゃん
「んじゃもう行きます。帰り楽しみしてるんで」
『頑張ってね〜
…………待ってなんて！？』
千切の可愛いさに負けた煩悩で会話していたせいで反応に遅れた
あいつ本当に一緒に帰る気？
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かまぼこ(プロフ) - 志希さん» わぁありがとうございます！！ゆっくりと更新してまいります！ (2月29日 16時) (
レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - 大好きな作品です！主様のペースでゆっくり頑張ってください(*´˘`*) (2月27日 0時) (レス) @page26 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ(プロフ) - 夜月 サキさん» 更新お待ちさせてしまって申し訳ないです…。今後も本作品をよろしくお願いします！ (2月12日 19時) (レス) id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 サキ - 続き気になる〜 (2月12日 13時) (レス) @page24 id: 911abfc5cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ | 作成日時：2023年8月1日 22時
