責任者の仕事 〜3〜 ページ26
「副寮長、これ、フロイド先輩の分なんッスけど、渡しておいてもらっても良いッスか?」
「ありがとうございますセナさん。フロイドの分も、お預かりしますね」
「セナ君、ありがとう。この前の写真もまだフォトフレーム用意出来てなくて、早くちゃんと飾りたいな」
「ふふふ。今のたまご型のキャンドルホルダーの写真立ても僕は素敵だと思いますよ」
ジェイドがAに微笑んだ。
「あ、あの、俺…お邪魔ッスよね…。これで失礼しますっ」
「待ちなさい、セナさん」
席から立ち上がったセナをジェイドが止める。
「セナさん、今日からのモストロ・ラウンジでのプリン作り、あなたにも加わってもらいたいのですが、夕方からの予定は空いていますか?」
「えっ?本当に俺で良いんッスか?」
セナが嬉しそうにまた座る。
「良いも何も、あなた以外、誰がいるのです?あなたもチームでしょう?」
「セナ君、頑張ろうっ!」
「いや、マジ、嬉し過ぎッスよ〜…」
「で?今日は予定空いているのですか?」
感動しているセナを無視してジェイドが続ける。
「大丈夫ッス!」
「では、今日からよろしくお願いしますね。それと、モストロ・ラウンジのプリン作りということは、セナさんもモストロ・ラウンジの従業員になります。後ほど、アズールと雇用契約をしてもらいますよ」
「雇用契約…。なんか、カチカチな言葉で俺には似合わないッスね…」
「似合う似合わないは関係ありません。働く以上、責任や、給与が発生するのですから、こう言う事はきちんとしてもらわないと困ります」
〜ジェイド先輩…厳しい。これが責任者の仕事なんだなぁ…〜
ジェイドとセナのやりとりを見て、Aは心の中で呟いた。
「スンマセン…副寮長。以後気をつけます…」
「分かって頂けたなら結構ですよ」
ジェイドが笑顔でセナに言った。
「それと、Aさんもセナさんも、フロイドもそうですが、商店街での出店にあたり、そちらの店でも従業員としてみなされることになるでしょう。まだ何も詰めてはいませんが、オーナーはアズール、責任者は僕、それで構いませんか?」
「私はその方が安心です…」
「俺もありがたいッス…」
「では、その方向でアズールと調整していきます」
「モストロ・ラウンジでプリン作って、商店街でもプリン売って…。結構大変そうッスね…」
セナが真面目な顔で呟いた。
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください!あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:魅樹 | 作成日時:2023年2月8日 12時