オクタヴィネル寮生活 〜2〜 ページ2
「刺繍の柄で色覚えておいたんだ〜」
「あんなお店の中の一瞬の時間で?」
「うん」
「記憶力…並外れてますよ…」
「うん。知ってる」
「勉強に使ったらどうですか?」
「めんどくせぇよ」
「前に、教科書丸暗記してたことあったでしょ!」
「そーだっけ?」
「んっ……」
フロイドがAにキスをした。
「最近さぁ…、オレに生意気な口聞くようになったよねぇ〜」
耳元でフロイドが囁く。
その口調は優しかった。
「そんな事…あったりなかったり…」
「またそれ?」
「ダメですか…?」
「ダメ〜…。許さないよ〜」
「たまには…、フロイド先輩を痛めつけるのも、悪くないかな…って思ったんですけど…」
「100万年早ぇーよ…」
フロイドがAを抱きしめたままベッドに押し倒した。
「んんっ……」
フロイドのキスが激しくなる。
ネグリジェを肩から開けさせ、胸を触る。
「んぁぁっ……」
「ここさぁ…、オンボロ寮と違って隣の部屋にジェイドいるんだよ?そんな声出したらジェイドに聞こえちゃうでしょ…?」
「んっ……」
フロイドがAの顔を優しく触る。
「そんな顔しちゃってぇ〜…。声出すの、禁止ね…」
フロイドがまたキスをする。
「んんっ…!」
「だからぁ、声出すの、禁止って言ってんじゃん…」
「意地悪っ……」
「Aがオレを痛めつけようとした罰だよぉ」
「酷い…ですよっ…」
「そんな事言ってるくせに、嬉しそうな顔しちゃってさぁ…」
フロイドがAの顔をまた触る。
「オレにはAの顔、見えるって言ったでしょ?」
「んっ…!」
「ほらぁ。声出てるよ〜?」
「出させてるのっ…、フロイド先輩…でしよっ……」
「ほらほらぁ。また生意気な口聞いてる…。おしおきが必要だねぇ〜…」
フロイドはいつも以上に興奮していた。
翌朝。
いつも通りの6時にアラームが鳴る。
「うるせぇ〜…」
フロイドがアラームを止めていい匂いタイムに突入する。
「おはよ…A」
「おはよう…ございます…」
「寝起き、悪いじゃん」
「フロイド先輩のせいでしょっ…」
「オレ、何かした?」
「全身…筋肉痛ですよ…」
「あぁ…。オレにおしおきされたからでしょ?」
「身体が…重いです…」
「たまにはいーでしょ?昨日みたいな夜…」
「……はい…」
「Aも好きだねぇ〜」
「フロイド先輩がでしょっ」
時間を惜しみながらいい匂いタイムを過ごした。
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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年6月6日 21時