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パパとママになる 〜4〜 ページ4

しばらくするとAが起きた。

「少しは回復しました?」

「はい…。まだ…、信じられなくて…」

「そうですね…。さっき、パパとママがサクラに会いに来てくれましたよ」

ジェイドは二人と話した事をAに伝えた。

「大パパと大ママ…、うふふ。なかなか良いですね!」

「あとはフロイドですね。どんな呼び方をさせるのやら…」

「ジェイド君がフロイド先輩の赤ちゃん産まれたら、なんて呼んで欲しい?」

「そうですねぇ…。まぁ、それは有り得なそうですが、もしあったとしたら…」

ジェイドが真剣に悩む。

「片割れ…。でしょうか…」

「かたわれ…?」

「ええ。パパの双子の片割れ」

「うふふ。笑えますっ」

「かたわれくん。が、良いですかね〜?」

ジェイドが微笑んだ。



数時間後、フロイドがくーちゃんと病院にやって来た。
ジェイドがフロイドを病室に連れて来る。

「フロイド先輩!」

「小エビちゃ〜ん!良く頑張ったね〜!」

『キュンッ!』

「くーちゃんも来てくれたんだ!」

「くーちゃん。ここは病院ですから、静かにしていましょうね」

『キュンッキュンッ!』

「僕お兄ちゃんだから、そんなの分かってる!って言ってますよ」

「ふふふ。頼もしいですね」

「ジェイド君。私もサクラに会いたいから、一緒に行っても良い?」

「歩いて大丈夫ですか?」

「うん。ゆっくりなら、大丈夫」

「へぇー。すっげぇなぁ…。赤ちゃん産んだのに、もうケロッとしてるー」

フロイドもAの姿に驚く。

「これでもまだクタクタですよ…」


三人でベビールームへ行った。

「リーチさん。ゆっくり休めました?」

助産師がAに気付き声をかけた。

「はい。まだ、だるいけど、サクラに会いたくて…」

「良いじゃない!少し待っててくださいね」

間もなくして助産師がサクラを連れてきた。

「ちっちぇ〜…」

ジェイドがサクラの姿に感動している。

「あれ?お父さん…?え?どっち?双子?」

「ふふふ。お父さんは僕です」

戸惑う助産師にジェイドが笑った。

「お父さん、双子だったんですねぇ!もう、どっちか分からないほどソックリじゃないっ」

助産師も笑った。
そしてAにサクラを渡す。

「サクラ…。ママだよ…」

「小エビちゃんがママねぇ〜。それ言ったら、ジェイドもパパだけど」

「ふふふ。それを言ったらフロイドはおじさんですね」

ジェイドがフロイドにわざと言う。

「はぁ?おじさんとか、ぜってぇー呼ばせねぇよ」

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作者名:魅樹 | 作成日時:2023年4月9日 22時

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