5.見つけた ページ7
・
『…そろそろ行ってみようかな』
時計を見ると21時を回っていた。
グレースはもう部屋に戻ってるかな…
戻ってたとしても、
こんな時間に遊びに行ったことなんてないし
迷惑じゃないかな…
なんて考えつつも、
私の足は彼女の部屋へと向かっている。
すると、しばらくして。
「…あら?A?」
『えっ…グレース!』
差し掛かった曲がり角から、
ちょうどグレースが出てきた。
『今までどこに居たの?心配したんだよ』
「あー…ごめんね
用事で少し出てたの」
『そっか…』
うそ。
ジュースかけられた件、私知ってるんだから…
私は根に持つタイプなんでね。
あいつらの顔は覚えてる。((
そんな私を見て優しく微笑んだグレース。
何で笑っているのかは分からないけど、
相変わらず綺麗なその顔に見惚れてしまう。
そして、その顔を見て思い出すのは
グレースのイケメン彼氏……
美男美女カップルね…ハハ
実に羨ましい。
「私に何か用だった?」
『ううん
顔みたら安心した』
ヘヘ、と笑ってみせると彼女も笑い返してくれる。
私は彼女のこの笑顔が大好き。
今すぐ、いつものようにハグを交わしたい所だけど
公共の場なのでそれは控えたけど。
「ところで」
『・・?』
突然、スッと顔を上げると
首を傾げて笑ったグレース。
なんて言うか……
…さっきと雰囲気が違うような。
「私の部屋で
男に会わなかった?」
『』
それ絶対、グレースの彼氏さんの事だ・・
でもあの彼氏さんには“3人の秘密”って言っておいたし
言っても大丈夫だよね?
グレースのいつもと少し違う雰囲気にビビりながらも、
恐る恐る答えた。
『うん、実は会った…』
「…」
ニィ、と口角を上げたように見えたけど、
多分気のせい。グレースはそんな顔しないし
『ってかグレース。
あんなイケメン彼氏いつからいたの?羨ましい』
「…イケメン?…羨ましい?
へぇ…」
目元は笑ってるけど笑ってないような。
今夜のグレースは何だか別人みたいだ。
「イケメンって
つまり顔かしら」
『…!そう!
色っぽい感じがなんとも言えなかった…
あんなイケメンどこでゲットしたの?』
ゲット、なんて言い方は下品だけど
そんな事より興味の方が勝ってるから。()
・
585人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルビー - 缶コーヒーさん昨日のコナン試写会いきました?!私はいったよ!続き見たくて待ち遠しい! (9月7日 15時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな - 缶コーヒーさんみんなにコメント返してくれているなんてすごい優しいですね!続編おめでとうございます🎉 (8月15日 18時) (レス) id: b9819e7b60 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 甘味さん» そ、そんなにっ……!!(´;ω;`)ありがたきお言葉です、、、更新頑張れますありがとうございます:( ;´꒳`;): (8月15日 17時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
甘味(プロフ) - 缶コーヒーさんが作品を作ってくれて良かったです(泣) (8月15日 17時) (レス) id: 3db5f1fed5 (このIDを非表示/違反報告)
甘味(プロフ) - 一日の癒やしすぎます!(泣) (8月15日 17時) (レス) id: 3db5f1fed5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:缶コーヒー | 作成日時:2023年7月18日 20時