３９.気になってたお酒 ページ41
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午前のうちに休業となったおかげで
午後からかなり時間があまる。
だからと言ってこんな海のど真ん中、
行くところもないし。
グレースは部屋を出て行って
しばらく戻ってきていない。
(…よし)
私はずっと気になっていた
グレースのお酒に手を伸ばした。
そう、透明なあのお酒。
『う”っ』
匂いはキツめ。
“スピリッツ”と書いてある。
確かスピリッツって、蒸留酒ってやつだったよね
よく分かんないけど。
飲み方も分からない私はグラスに適当にお酒を注いだ。
とりあえず、
氷とグラスとお酒さえあればいいんでしょ。((
『…あ、このグラス』
ピンガさんが使ってたグラスだ。
グレースが使ってるのとはまた違うグラス。
『いただきます』
……いざ。
お酒に弱い私からしたらアルコールの匂いが強くて
鼻を摘みながら飲んでも舌にピリピリと刺激が来る。
ピンガさんもグレースも、
こんな強いの飲んでるの…？舌大丈夫？？
やっとの事で何口が飲み終わったけど
……多分これ、最後まで飲みきれない。
あの2人は何かしらで割って飲んでたはず
それを私ってば、ロックで飲んだりするから…
『…ぅお、』
しばらくして、ぐわん…と視界が歪む。
『せめてあと1口…』
自分で飲もうとしたからにはちゃんと飲まなきゃ。
捨てるのはもったいない。
『んん”』
喉が焼けそう。
寝ぼけてたあの時はなんでお酒だと気付かなかったのか、今思えば謎すぎる。
床に座ってベッドに頭を寝かせると
歪んでいた視界も落ち着くような気がした。
と、そんなとき。
[ｶﾞﾁｬｯ…]
『！』
ドアが開かれた音がした。
けど、誰も入って来ないし気のせいかな……と
閉じていく瞼を堪えながらもドアの方向を見つめる。
「……あ？」
『ん？』
アルコールのせいで勝手に出てくる生理的な涙
そのせいで姿はボヤけてよく見えないけど、
声でわかった。
『ピンガしゃん…？』
「…何してんだおまえ」
そんな冷めた口調で言わなくても。
『……お酒…飲んでみた』
「･･･」
力なく持ち上げた手で机の上にあるグラスを指さす。
『ごめん…もったいなくて飲み切ろうとしたけど
無理だっ……』
ピンガさんは机の上のグラスに目をやると、
何故かそれに手を伸ばした。
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ルビー - 缶コーヒーさん昨日のコナン試写会いきました？！私はいったよ！続き見たくて待ち遠しい！ (9月7日 15時) (
レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな - 缶コーヒーさんみんなにコメント返してくれているなんてすごい優しいですね！続編おめでとうございます🎉 (8月15日 18時) (レス) id: b9819e7b60 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 甘味さん» そ、そんなにっ……！！(´；ω；｀)ありがたきお言葉です、、、更新頑張れますありがとうございます:( ;´꒳`;): (8月15日 17時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
甘味(プロフ) - 缶コーヒーさんが作品を作ってくれて良かったです（泣） (8月15日 17時) (レス) id: 3db5f1fed5 (このIDを非表示/違反報告)
甘味(プロフ) - 一日の癒やしすぎます!（泣） (8月15日 17時) (レス) id: 3db5f1fed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：缶コーヒー | 作成日時：2023年7月18日 20時
