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38.2人の秘密 ページ40









その日は結局、休業となった。




近々警察もこっちに来るらしい。






『なぁんか凄いことになったねぇ…グレース』



「そうみたいね…」






仕事が休みになった途端、
人の部屋でだらける私。


そんな私を許してくれるグレース大好き。





「それで、さっきの続き」




『…?』




「彼が危険な人だったらどうするの?」





局長に邪魔されて答えられなかった質問だ。




…というかグレース、

全てわかった上で聞いてきてる気がする。





彼の素性も私の本心も






『でも、あの人は優しいよ』



「そんな優しい人が実は悪い人だったら、
って話をしてんの。」



『うーん……』






どうするって言われてもなぁ…







『あの人が私のことを傷付けようと思えば
いつでもタイミングあったよね?』




「…!」




『だから、あの人は絶対に優しい人だよ
例えそれが私に対してだけだったとしてもね』






やっとグレースの余裕ぶった笑顔を壊すことができた。



きっと考えてた返しと違ったんだろうな
…なんて、思わず笑ってしまった。







「……あー…ほんと、真っ白でかわいーね
A」




『……!?』





ガラッと雰囲気の変わったグレース。

私の頬に手を添えてまた優しく笑ったかと思いきや、
色っぽい表情をつくる。





……やっぱりその表情に“彼”の面影を見た。




ずっと考えてた事は私の中でまた確信に近づく。





『ぐ、グレース…?』




「これなら何があっても大丈夫そうね
秘密を守ってくれてるのが貴方でよかった」






…ほんと、突然何を言い出すんだか。




頬に添えられた手に私の手を重ね、
じっと彼女を見つめ返した。







『私はどんなグレースでも大好きだよ』




「どんな私……ね
それって深い意味ある?」




『さぁ、どうかなぁ』




「ふふ…」






彼が例え危ない人物だったとしても私には関係ない。


世界一大好きな人と一緒に居られるならなんでも。






侵入者を目撃した職員が殺害された件に
彼が関わっているかどうかは分からないけど






『秘密がバレたらどうする?』




「逃げる?一緒に
…なんてね」








それもいいなぁ……


なんて思ってるとは思わないだろうな、グレース。

















「……全てが無事に、終わればな…」








『ん?何か言った?』



「ううん、なにも?」







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ルビー - 缶コーヒーさん昨日のコナン試写会いきました?!私はいったよ!続き見たくて待ち遠しい! (9月7日 15時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな - 缶コーヒーさんみんなにコメント返してくれているなんてすごい優しいですね!続編おめでとうございます🎉 (8月15日 18時) (レス) id: b9819e7b60 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 甘味さん» そ、そんなにっ……!!(´;ω;`)ありがたきお言葉です、、、更新頑張れますありがとうございます:( ;´꒳`;): (8月15日 17時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
甘味(プロフ) - 缶コーヒーさんが作品を作ってくれて良かったです(泣) (8月15日 17時) (レス) id: 3db5f1fed5 (このIDを非表示/違反報告)
甘味(プロフ) - 一日の癒やしすぎます!(泣) (8月15日 17時) (レス) id: 3db5f1fed5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2023年7月18日 20時

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