５７.質問責め ページ9
･
「…」
『…』
＿＿お風呂を済ませた後
私達はテーブルを挟んで向かい合っていた。
色んな意味で緊張する。
ピンガさんの少し濡れた肌と髪が
さっきよりも色っぽい…
「…話せ」
『！は…はい！』
「…？」
無駄に力の入った返事に
ピンガさんに首を傾げられてしまった。
気を取り直して、
『まず1つ目…
直美はどうなるの？』
「最終的には消す
あの女は俺たちの目的の達成に必要だった。
必要なくなれば手筈通りに」
『っ…』
彼らが只者じゃないのは分かってた
だけど、こんな簡単に人を“消す”だなんて
久々に見る彼の冷たい視線に胸が苦しくなった。
『2つ目、
後からピンガさんが連れてきた女の子は誰？』
「組織の元構成員の女。
この老若認証システムで見つけた」
『あの小さな女の子が…？』
うっそだァ。
俄には信じられない……。
「あの女の実年齢は18…
小さくなった仕組みは知らねぇが
科学者のあの女ならやりかねねぇ」
『』
「その顔信じてねぇだろ」
あの女の子が18歳？科学者？
何度聞いても信じられないけど、
彼がそう言うのならそうなんだろう。
『ピンガさんが攫ったの？』
震える声で尋ねてみても
彼は何も言わずただ口角を上げるだけ。
(肯定、か)
『じゃあ、3つ目
私はこれからどうなるの？』
「……ふっ」
意味深に含み笑いを浮かべると、
じっと私のことを見つめてくる。
まさか……私も消さ＿
「…，なんてな。
言っただろ？いざとなりゃ何とかしてやる」
『…ッ』
それなのに、
急にそんなに優しい笑顔を浮かべるなんて。
滅多に見られない彼の笑顔を見て
ずっと張り詰めていた気持ちが一気に緩んだ。
『ねぇピンガさん…
またあの海に戻るの？』
「……随分と質問が多いな」
くしゃっと私の頭を撫でると立ち上がった彼。
またどこかに行ってしまうのかと
どうしようもない不安に駆られる。
「戻んねぇしもう寝る
明日も色々大変そうだしな」
『…そう』
我先にとベッドに入ってしまった彼の事を
ボーッと見つめていると
「お前は？寝る？」
…と、逆に尋ねられた。
チャンスかもしれない。
触れてみたかった体に触れられるかも…
「余計なこと考えてたら襲うぞ」
『(触るのはやめておこう)』
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哀愁(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (5月7日 22時) (
レス) @page33 id: 4b362b9d0f (このIDを非表示/違反報告)
MEIKA(プロフ) - 一気に読み終わるくらい素敵な作品でドキドキが止まりませんでした！！更新待ってます！ (4月22日 5時) (レス) @page33 id: 1bb6835bc2 (このIDを非表示/違反報告)
あ - めっちゃ好きです！更新待ってます！ (2月24日 18時) (レス) @page33 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 更新楽しみにしてます……！！この作品ばり好きすぎてほんとに一生リピってます( ߹ㅁ߹)頑張ってください！ (1月14日 23時) (レス) @page33 id: 76976485fa (このIDを非表示/違反報告)
いぎ - 更新楽しみにしています！大好きな作品なので待ってます！ (12月5日 22時) (レス) id: 0fab079a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：缶コーヒー | 作成日時：2023年8月15日 17時
